第14話医者と弁護士のバカバカ論争
隆が親友の碩学医師、田中亮先生と飲むと、
「おまえら医者のやってることはバカだ」
「いや、おまえら弁護士こそバカだ」という議論が始まる。
「医者ほどアテにならない人種はいない。10年前と言ってることが全然違うんだから。そして、10年後にもまた全然違うことを言い始めるんだろう」
「でも、ひとつだけ医者をうらやましいと思うのは、患者のウソを見抜けるということだ」
「医者は、患者がどんなウソついてたって、身体を調べれば全部分かるんだから」
「弁護士はクライアントにウソつかれたらおしまいなんだ。裁判を進めてからようやく分かって、「アンタ、ウソついてたね!」となる」
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