『死神補佐』 中


 死神さんは言った。


 『あいつは、ほっとけ。かまうな。』



 死神補佐さんが答えた。


 『しかし、一応、ノルマのうちですからね。』



 『なんの、あいつを捕っても、手柄にもならぬ。捨て置け。』


 『へえ。じゃぁ、おいらにもらえますかあ?』


 死神は、答えた。


 『かってにせよ。』


 死神補佐は考えた。


 『ふん。ボスは、結局のところ、ベートーヴェンさんがこわいんだ。おいらは、負けないぜ。死神ラップ・ロックを躍りながら、地獄に落としてやる。ふふへふふふへへ。みてろ、すぐに、出世して見せるぜ。』



        💀

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