『死神補佐』
やましん(テンパー)
『死神補佐』 上
『これは、フィクションです。』
深夜の、病室
死神補佐が、やってきていた。
~ 睡眠導入剤。2つのんだな。
遠慮がちだあなあ。もっと、ばっといけ〰️〰️。
あ、ないのか。
しかし、あれでは、まだ、ねむれまいな。
神経が逆立ってるぜ、はははは。ふふ、ふ。
身体中に、神経の針が立ち上がり、さざ波のようにざわめいている。みごとだ。ま、手術したんだからな。むりもないぞ。
や、なんだ、ベートーヴェンか。
ベートーヴェンを、CDプレーヤーで聞き出したか。最近は、ああいうのがあるからなあ。しかし、こいつは、まだ、オールドタイプだ。
ま、しかし、そりゃ、また、ハードな選択だ。
しかも、シンフォニ〰️〰️の、第5番ハ短調だあ。
はっはははは、ぱちぱちぱち
やるな。
死神は、こいつが、苦手なんだからな。
死にかけてるやつの、尻をバットで殴って、生きろ!生きろ!生き抜け!負けるな!
と、けしかけるのさ。
そりゃあ、いたいだろ。
だか、そこが、ベートーヴェン先生のすごいとこなんだ。
甦ってしまう。
皆じゃないがな。
ある程度、音楽に対する感受性が必要なんだ。
ま、しかし、おいらは、死神補佐だからな。
さして、ベートーヴェンさんは、まだ、怖くない。
ま、多少、やかましいがな。
しかし、ここで、新手が出てきやがった。
シベリウスとかいうのだ。
今までと、全く違うタイプで、対応の仕方が分からないんだ。
おかけで、まだ、この、まーやしんは、攻略できていない。
あの、ながい、Hの音が、邪魔をするのだからな。
くそ。
あと、一歩で、地獄行きなんだがな。
さーて、どうするか。
死神さんと、相談するか。
それからでも、おそくはないさ、
~ 死神補佐、病室から去ってゆく。
🙈
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます