第2話 「出会い」

 ある日、涼太は学校で使うことになっているSNSで、「あお」というニックネームでテキストチャットをしていた。

 涼太はアニメが好きで、アニメ好きが集まる部屋で話していた。


〇〇「このアニメの⚪️話のバトルシーンめっちゃかっこいいよね」

〇〇「わかる!作画とか演出もよくて鳥肌たった!」

青「それな。あのシーン最高だったよね」

ましろ「それな!そのシーン私も好き!」


 涼太も好きなとある漫画が原作のアニメについての話で盛り上がっていたのだが、特に何回も発言している人が目にまった。


ましろ「そのシーンの主人公の技で敵を倒したあとの仲間に気遣うシーン感動したな〜」


 犬をアイコンにしている”ましろ”というニックネームの人が言っていることにすごく共感したからだ。


青「自分も主人公の優しさが滲み出ててるところが好き」

ましろ「そうそう!主人公が優しさが出てるシーンだよね!」


 その後も意気投合し、個チャ個人チャットでも話したりした。


「なんて呼べばいい?」

「ましろで!私はなんて呼べばいい?」

「青でも本名でもどっちでも大丈夫」

「わかった!じゃあ青って呼ぶね!」


 色々話して見るとましろとは意外と趣味が合い、アニメの趣味も合ったり、ゲームも同じものをやっているみたいだった。


「じゃあさ〇〇ゲーム名やらない?」

「いいよ〜。やろやろ!」


 2人がやることになったゲームは世界を自由に冒険したり、建築などもできるサンドボックスゲームだった。


「ボイチャはどうする?」

「ゲームの中のチャットにしよ?」

「わかった」


 涼太も自分で聞いといてあれだがまだそんなに話すようになって時間が経っていないため、ボイスチャットは恥ずかしかったので助かった。


「あの洞窟冒険しよう!」

「いいね、行こう」



「——あっ敵がたくさんいる!こっちきて!」



「——ダイヤがあった!掘ろう!」


 そんなこんなで洞窟での冒険でいろいろあったが、成果を持って、ゲーム内の拠点に帰った。

 その後は、拠点の改築兼見た目を凝る作業をしていた。


「ここ、このブロック使うといいんじゃない?」

「あっ、それいい!」


 2人で知恵を出し合ったり、協力するのは楽しかった。


 そんなとき。


「あぶない!うしろ!」


 プレイヤーに近づくと爆発して攻撃してくるキャラクターだった。

 爆発する前になんとか倒すことができて、ましろが攻撃されるのを防げた。


「びっくりした〜!ありがとう!」

「ね。自分もびっくりしたけど、倒せてよかった」


 少し青は頼りないと感じていたましろだったが、意外と頼りになるところがあるのだと思ったのだった。






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