8話・絢の体
久しぶりの最新話です、絢ちゃんの体は実はとっても大変なことに。
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「由佳君少し聞いてくれ」
「何ですか?」
「絢君の話なんだが……これが彼女の
「健康診断ですか?」
「ウイルス型のモンスターもいるからね、下手をしたら薬を飲ませたりしないといけないからね」
そいって渡されたその書類に目を通す、私はその内容に驚きを隠せない。
「私もそれを始めてみたときは驚いたよ、少なくとも私の目には少なくとも一つ以外は納得できなかった、今のそののぼせだって、彼女の異能を知っているせいで何かの間違いだって思うよ」
「これは……絶対に、本当なんですか?」
「君も内の医療班の診断力は知ってるだろう?
彼らも、何故それで生きているのかが不思議だと言っていたよ」
上司から手渡された
「これって……」
「見た目ですぐにわかる、アルビノは、その中の異能の一つで説明がつく、だが他の物はどうにも無理だ、よほど無理な能力の使い方をしているか……」
「それとも先が無いか……」
「ああ、そいつの事、もう少し気を配ってやってくれ」
「……分かりました」
私の返事を聞くと、「外で待ってる」と言い残し上司は脱衣所から出て行った。
「由佳お姉ちゃん?」
「目が覚めた?」
「うん!!
お風呂で何か話してなかったっけ?」
「なんだったっけな~」と思い出そうとする絢に、もう私は今までの視線は向けられなかった。
「うちの上司はもう外で待ってるから、行きましょ」
「うん!!」
私はお風呂道具を入れた桶を片手で持ち、脱衣所から出る、それを絢は「てくてく」と擬音が出そうな、病気など欠片も見せぬ足取りで、私に続き脱衣所から出るのだった。
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その後、上司に代金を払ってもらい、私達は帰路につく、しかし先ほどから絢ちゃんが何かそわそわしている。
「絢ちゃん何かあった?」
「そこにいるのは誰ですか?」
絢ちゃんは何もいないように見える暗闇に向けて話しかける、すると、その暗闇から真っ黒な服を着た人が出てきた、誰かは分からないが右腕に黒い腕章をつけている。
「その腕章まさか!?」
「姫宮 絢様、この度は治安維持隊の勧誘に参りました」
その声は青年そのもので、私が予想した通りのことを口にした。
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治安維持系の組織って大体柄が悪くて嫌われてるイメージありますよね。
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