3話・共同生活一日目
朝起きるのが遅いと書くのも遅い
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上司に言われて絢と保護者になり同棲することになった私は、絢と一緒に私の家に帰っていた、家と言っても一軒家なわけではなく、マンションの一室だが、マンションに帰り、すぐに冷蔵庫を開けるが、数本の缶ビールと、幾つかのベビーチーズ以外は中には何も入っていなかった。
「暫く買い物に行く暇もなかったからな~、
よし絢、今からお買い物に行こう」
私はそういって絢と一緒に小売店に行く。
こんな世界になってから、食糧事情は悪化し、今まで死んでしまった人たちの八割の死因は戦闘ではなく餓死らしい、
町に籠ってから、一週間ほどで食糧不足の影響が
残った問題は肉である、人間が食べられるように品種改良した動物はすべて死んでしまった、そんなときにモンスターの研究をしていた人が、モンスターを食べられることに気付いたのだ、モンスターは見た目では全く食欲をそそらない見た目をしているが、食べてみると意外と美味しい、しかも強い程美味しい、私は食べたことは無いがドラゴンの肉は、昔、黒毛和牛と呼ばれた高級肉並みの美味しさらしい。
小売店ではいくつかの野菜と肉、後は5㎏の米を買って、家に帰り夕食を作る、絢は元気に「手伝う!!」と言ってくれたので二人で料理をすることになった、今日の料理は野菜炒めだ、料理は久しぶりだが、かなり美味しくできてよかった、夕食の後絢と色々お話をする、ただお話をするだけというのもあれなので、幾つかのゲームを出す、この世界でゲームと言えばボードゲームしかないのだが、それでも色々と種類があるものだ、絢が選んだのは将棋だったので、軽く用意をして二人で将棋をする。
「絢の異能って何なの?」
「イノウ?」
「えっと……私を助けるときにやってた、何も使わずにものを切ったやつとか、たくさんの刀を作り出したやつのことなんだけど」
「それだったら、色々あるけどパパは私のを《創造》って言ってた
私が知ってるのは何でも作れるの」
「色々?
というかパパって誰?」
「色々ていうのは色々なの、いろんな人とお話ししたら貰ったの
パパは私のパパなの」
お話ししてもらったということを聞くに多分絢は【祝福持ち】だろう、異能は複雑なものになるほど弱くなり、単純なものほど強い、使い続ければある程度強くなれるが、それでも限界が来る、私はまだできないが、私と同じよな異能を持った人は大きい岩を一刀両断することが出来るらしい、
何かを作り出す異能は使える素材が増えれば増えるほど、作れる物は小い物に限定されていく、何でも作れるとなれば、手のひらほどでも大きい方だろう、
その限界を超えるためにするのが契約だ、悪魔や神と呼ばれる存在と契約をする、と言っても、こちらから会いに行けるものではなく、一度来たらいつまでも契約を待ってくれる、そしてただ単純に契約をして、自分の異能の力を上げたのが【悪魔付き】、通常以上に悪魔が気に入ったために、悪魔の異能も使えるようになるのが【祝福持ち】と呼ぶのだ、悪魔なのに祝福とはどういうことだとは思うが、研究者の考えは「神も悪魔も同じような物」らしいので仕方がない。
そう言えば絢って何歳なのだろうか。
「ねえ、絢、絢って何歳なの?」
「う~ん、多分12」
「へぇー、じゃあ、絢ちゃんか、そう言えば、私の名前は言ったっけ?」
「多分知らないと思う」
「私の名前は由佳、
「じゃあ、由佳お姉ちゃんって呼ぶ!!」
「そう……、それでなんだけどね、5手くらい待ったさせてくれない?」
「だめー」
そして私は絢ちゃんに惨敗した。
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視点を主人公に渡す流れが作れない
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