第13話 アガサ・クリスティ「そして誰もいなくなった」(前)


☆招待客たち


ウォーグレイブ判事は、兵隊島の話を思い返していた。

無人島の中で、一つのモダンな邸宅が建てられている。

彼は、兵隊島に招待されたのだ。


ベラ・クレイソーンも兵隊島に招待されていた。

三流校の体育教師に嫌気がさして求職中だったベラに、秘書の仕事が斡旋されたのだ。

ベラは以前、ハミルトン夫人のところで秘書をしていたが、検視審問に呼ばれていた。

海に行きたくない、とベラは思った。ハミルトン夫人の息子シリルが溺れ、ベラは救出に向かったが間に合わなかったのだ。

ヒューゴーは「愛している」と彼女に言ったのだが、事件の後の彼は辛辣だった。

シリルの溺死によって、ベラは海の音が嫌いになった。


一文無しのフィリップ・ロンバードも、仕事を斡旋された。彼は何度も逆境を切り抜けてきた。

ロンバードは同席したベラを、好ましく観察した。


ミス・エミリー・ブレント、マッカーサー将軍も招待客たちだ。

招待主のU・N・オーエンとは誰なのか、招待された客たちには誰もわからなかった。

マッカーサー将軍は、周囲の人間に避けられているように感じていた。

30年近く前に、将軍は何かをして、それが最近バレたのかもしれない。


ロンドンの成功した開業医、アームストロング医師には

兵隊島のオーエン夫人の病気を見てほしい、という依頼があった。

15年前に医療事故を起こしたが、何とか立ち直ることができた。

その時、酒はきっぱりやめた。


アームストロング医師の車を、暴走車が追い抜いて行った。

アンソニー・マーストンは、とにかくスピードを出すのが好きだった。

イケメンのマーストンも兵隊島に招待されていた。


執事のロジャース夫妻、ブロア。

この10人が招待客だ。

ブロアは身元を隠したがっていた。南アフリカ出身のデイビスと名乗る事にした。


オーエン夫妻の姿は誰も見ていない。モリスという男が代わりに全てを取り仕切っているようだった。

皆でボートで兵隊島に行くことになった。

邸宅は、岸からはだいぶ離れていた。


南東の風が吹くと、ボートで戻ることができないらしい。

邸宅に着くと、執事が出迎えてくれた。

「オーエン様の到着が遅れています」とのことだ。


ロジャーズ夫人は何かに怯えているようだ。

ロジャーズ夫妻も、まだ主人のオーエンに会った事はないらしい。

個人の私室には詩が掲げられていた。


『小さな兵隊さんが10人、食事に行ったら1人が喉につまらせて、残り9人

小さな兵隊さんが9人、寝坊をしてしまって1人が出遅れて、残り8人

小さな兵隊さんが8人、デボンへ旅行したら1人が残ると言い出して、残り7人

小さな兵隊さんが7人、薪割りしたら1人が自分を割ってしまって、残り6人

小さな兵隊さんが6人、丘で遊んでたら1人が蜂に刺されて、残り5人

小さな兵隊さんが5人、大法官府に行ったら1人が裁判官を目指すと言って、残り4人

小さな兵隊さんが4人、海に行ったら燻製ニシンに食べられて、残り3人

小さな兵隊さんが3人、動物園に歩いて行ったら熊に抱かれて、残り2人

小さな兵隊さんが2人、日向ぼっこしてたら日に焼かれて、残り1人

小さな兵隊さんが1人、1人になってしまって首を吊る、そして誰もいなくなった』


アームストロング医師は、一度ウォーグレイブ判事の元で証言に立ったことがあった。

ウォーグレイブを「死刑好きの判事」とも呼ばれていた。


☆罪の告発


夕食のテーブルには兵隊の人形が10個飾られていた。

「10人の小さな兵隊さん」になぞらえられた人形だ。

その時、だしぬけに声が轟いた。


「あなたがたは次の罪状で告発されている。

エドワード・アームストロング。ルイーザを死に至らしめたのはあなただ。

エミリー・ブレント、ヴィアトリスを死に追いやったのはあなただ。

ウィリアム・ブロア、ジェイムズを死に追いやったのはあなただ。

ベラ・クレイソーン、シリルを殺害したのはあなただ。

フィリップ・ロンバード、東アフリカ部族民21人を死に追いやったのはあなただ。

ゴードン・マッカーサー、妻の愛人リッチモンドを故意に死地に追いやったのはあなただ。

アンソニー・マーストン、ジョンとルーシーを殺害したのはあなただ。

トマス・ロジャーズ、エセル・ロジャーズ夫妻、ジェニファーを死に至らしめたのはあなたたちだ。

ロレンス・ウォーグレイブ、シートンを殺害したのはあなただ。

あなたたちに申し開きができるか?」



☆小さな兵隊さんが10人、食事に行ったら1人が喉につまらせて、残り9人


エミリーとウォーグレイブは比較的泰然としていたが、他の8人は動揺を隠せなかった。

エセル・ロジャースは気絶してしまったほどだ。

ロンバードが隣室のドアを開け、レコードプレイヤーを見つけた。

どうやらここにかけられていたレコードからの声のようだった。


レコードをかけたのはトマス・ロジャーズ。

オーエンからの指示に従っただけで、中身は知らなかったのだ。


トマス・ロジャーズがオーエン氏からの手紙を取り出した。

新品のコロネーションタイプライターで打たれている。

ユーリック・ノーマン・オーエン。


ウォーグレイブ判事が、主導権を握りオーエン氏について、情報交換を呼び掛けた。

エミリー・ブレントは手紙を受け取った。差出人の名前がハッキリ読めない。

オーエンという名前の人間は知らない。


デイビスと名乗っていたブロアの正体は、あっさりバレてしまった。

ロンバードに、「南アフリカに行った事すらない」と看破されたブロアは、

「探偵」だと名乗った。

オーエンに雇われ、客たちの動きを監視しろという仕事だった。

U・N・オーエン。Kを付け加えると、UN KNOWN。名無しとなる。


ウォーグレイブ博士は、「シートン」について話し始めた。

証拠を見れば、どう見ても有罪だった。ウォーグレイブは死刑を言い渡した。

巷の噂では、「ウォーグレイブはシートンに恨みでもあったのだろう。あれは絶対に無罪だ」と騒がれていた。


ベラは「シリル」について話した。

ベラはシリルの家庭教師だった。シリルは遠くまで泳いではいけないと言われていたのに、

ベラが目を離したすきに泳いでいったのだ。

ベラは慌てて泳いで追いかけたが間に合わなかった。


マッカーサー将軍は「リッチモンド」を偵察に出したのは確かだ。

しかし、それの何が罪だと言うのだ。戦場においては当たり前のことだ。

それに、妻が不貞などしていなかった。


ロンバードは「東アフリカ部族民21人」を、置き去りにしたと語った。

アフリカの奥地で道に迷い、食材を奪って逃げたのだと。


マーストンが二人を轢き殺したのは事実だった。

単なる事故だった。

「スピード違反で暴走していたくせに」とアームストロングは憤慨して言った。

「ぼくのせいじゃないですよ、イギリスの道が狭いのが悪いんです」とマーストンはうそぶいた。


ロジャーズ夫妻は、体が悪いジェニファーの世話をずっとしていた。

悪天候で助けを求めるのが遅れたが、一生懸命世話をしていた。

私たちに罪はない、とロジャーズが言った。

ブロアは「それであんたらに遺産が入ったんだろ?」とロジャーズを追及した。


ブロアの証言で、ジェイムズが銀行強盗として起訴された。

そのおかげでブロアは昇進した。


アームストロング医師は、患者の名前すら知らないと言い張った。

しかし、アームストロング医師は酔っていたのだ。その状態で手術をし、女性を殺してしまったのだ。

ロンバードは「私以外は、みな善良な人間を装っていますね」とせせら笑った。


マーストンがウイスキーを飲むと、ひどくむせ、そのまま死んでしまった。

アームストロング医師は「マーストンのグラスの中に、青酸カリが入っていた」と言った。

マーストンは自殺したのだろうか? しかし、そんな様子はまるでなかった。

罪悪感のかけらもないし、生きる事を楽しんでいるようだった。

『小さな兵隊さんが10人、食事に行ったら1人が喉につまらせて、残り9人』


☆小さな兵隊さんが9人、寝坊をしてしまって1人が出遅れて、残り8人


夜も遅いので、みな寝室に入って行った。


ウォーグレイブ判事は、被告人シートンの事を思い出していた。

弁護人のマシューズは実に見事な弁護をした。

しかし、被告人にとって、不利な証拠を一つひとつウォーグレイブ判事はメモしていた。


兵隊人形は1つ減っていた。


マッカーサー将軍はアーサーの事を思い出していた。

本当にいい奴で、妻のレズリーもアーサーを気に入っていた。

レズリーは、アーサーと非常にウマが合ったのだ。

レズリーは、アーサーへのラブレターを間違えてマッカーサーに送ってしまったのだ。

レズリーとアーサーは不倫をしていた。

マッカーサーは冷静にアーサーを死地に送り込んだ。

マッカーサーの部下、アーミテッジだけは何かに感づいているようだったが……。

レズリーは生気を失い、3~4年後に肺炎になってこの世を去った。


マッカーサーは新しい場所に引っ越しても、根も葉もないうわさを立てられているような気がしていた。彼は人を避けるようになり、殻に閉じこもるようになった。


べラは、シリルの叔父ヒューゴーと恋仲になっていた。

シリルが生まれなければヒューゴーに遺産が送られ、ヒューゴーは金持ちになっていたはずだ。

しかし、現実のヒューゴーは文無しで、べラに結婚を申し込むことはできないと言った。

にもかかわらず、ヒューゴーはシリルをかわいがっていた。

シリルは丈夫な子ではなかった。

「クレイソーン先生、どうして岩まで泳いじゃいけないの?」

「遠すぎるでしょ?」そんな事を思い出した。


翌日の朝、ロジャーズの妻が死んだ。

眠ったまま、起きなかったのだ。


エミリーは「良心が咎めたんでしょう」と言った。

前のご主人を殺したという告発は本当だったのでしょうね、と彼女は言う。

「神の御業でしょうね。罪人が神の怒りに触れて打ち倒されたのよ」。

「神は、有罪か否かを決めるのを人間に任せておられる」とウォーグレイブ判事がたしなめた。

「夫がロジャーズ夫人を殺したんじゃないか」とブロアは言った。

「白を切るだけの図太い神経を持たないロジャーズ夫人が自白したら、自分の首も危ない。

だから妻の口を永久に塞いだのでは?」

『小さな兵隊さんが9人、寝坊をしてしまって1人が出遅れて、残り8人』



☆小さな兵隊さんが8人、デボンへ旅行したら1人が残ると言い出して、残り7人


「モーターボートはいつ来るんだ?」とウォーグレイブ判事が尋ねた。

もう来るはずの時間なのだ。既に10時10分なのに、ボートが来ない。

「我々は誰一人として、この島から出る事はできん……それが安らぎというものだよ」とマッカーサー将軍が呟く。


大狼狽の執事ロジャースが呼びに来て、皆は邸内に戻った。

10個あった兵士の人形が、8個に減っていたというのだ。

「ロジャース夫妻は元の雇い主を殺したのは確実」だとエミリーは話した。


エミリーはメイドのベアトリスについて話した。

良い子を雇ったと思っていたのだが、結婚相手もいないのに、ベアトリスが身ごもったというのだ。

貞操観念のないベアトリスを、エミリーは解雇したところ、エミリーは自殺してしまったという。

「あなたが厳しすぎたせいで自殺したとしたら……」というベラに、

「自分の不始末がしでかした罪」だとエミリーは言った。

彼女も全く、罪の意識を感じていないのだった。


アームストロング医師は、仲間がほしかった。彼はロンバードと話した。

「ロジャーズの妻を殺したのは夫だという説は本当だろうか。

ロジャーズ夫妻は元の主人ジェニファーを殺したのは本当だろうか」

心臓が弱いロジャーズ夫人の、心臓病の薬を隠してしまう。

それだけで済む話だとアームストロングは言う。


「犯人を断罪できない犯罪がある。法服をまとった殺人。病院で行われた殺人。

だから名無しのオーエン氏が現れ、兵隊島に集められ……」とロンバードが言う。


今回の事件は自殺じゃないか?と言うアームストロング氏に、ロンバードは「それはない」と断じる。

「名無しの狂人、オーエン氏がうろついているんです。

オーエンが仕事を終えるまで、この島は絶海の孤島ですね」とロンバードは言う。

兵隊島を捜索しようと、ロンバードは提案した。

ブロアも仲間にすることにして、3人で探検することになった。


誰かが、マーストンのグラスに青酸カリをこっそり仕組む隙はあった。


3人は島を一周した。樹木は一本もなく、人が隠れられそうな場所はなかった。

砂浜ではマッカーサー将軍がボーっと座っていた。「時間がない。邪魔しないでくれ」と3人に言った。

脱出方法やSOSについて3人は相談したが、答えは出なかった。


ベラはエミリーを避けていた。

マッカーサー将軍は、死が早く来るのを待っているようだった。

「レズリーを愛していたのだ。彼女は自慢の妻だった。……だから、やったのだ」と将軍は言った。

「今更否定して何になる。わしはリッチモンドを死に追いやった。その時は何も思わなかった。

しかし後になって……」

将軍は首を横に振って、「わからん。わしにはわからん。レズリーは感づいていたのだろうか。わしの手の届かないところに行ってしまい、わしは独りぼっちになった」


ブロアが屋敷からロープを持ってきた。ロンバードがスルスルと岩を降りて行った。

ブロアは、「ロンバードは悪党ですよ。私は信用しませんね」と言った。

ピストルを持ち歩いているロンバードを、ブロアは信用できないのだった。

島の捜索は空振りに終わった。


館の捜索も、人が隠れられそうな場所はなかった。

そのとき、そっと忍び足で歩くかすかな足音を3人は聞いた。

ロジャース夫人の寝室から聞こえてきた。

しかし、中にいたのは衣類を両手いっぱいに抱えたロジャースだった。

部屋を変えるため、荷物を持っていたのだ。

島には、自分たち8人以外に一人もいなかった。


ロジャース夫人に鎮静薬をやったのはアームストロング医師だった。トリオナールという薬だ。

「薬の量を間違えたんじゃないだろうね」とブロア。

「私がわざと量を多くしたとでも言うのか!?」とアームストロング。

「やたら人のせいにするのはやめた方がいい」とロンバードが言った。

「どうしてピストルを持っているんだ?」とブロア。

ロンバードは「トラブルに巻き込まれるとわかっていたから、ピストルを持って来たのさ」と言った。

「この島に来て目を光らせていれば100ギニー」という仕事を引き受けたのだ、とロンバード。


昼食の銅鑼が鳴った。マッカーサー将軍がまだ来ていない。

アームストロング医師が呼びに行った。

嵐が来そうな天候だった。アームストロング医師が息を切らせて戻って来た。

マッカーサー将軍が亡くなったのだ。

人形はまた1つ消えていた。

『小さな兵隊さんが8人、デボンへ旅行したら1人が残ると言い出して、残り7人』



☆小さな兵隊さんが7人、薪割りしたら1人が自分を割ってしまって、残り6人


後頭部をステッキのようなもので撲殺されたと、アームストロング医師が伝えた。

「これではっきりしたな」とウォーグレイブ。

「マーストンとロジャーズ夫人が死んだのは、事故でも自殺でもない。

オーエンが我々を呼び出した理由もね。

我々にとって最優先事項は、自分の命を守る事だ。

法律で裁けなかった犯罪者に鉄槌を下すというのがオーエンの目的だ。

そして、オーエンは我々の中の1人だ」


ウォーグレイブが主導権を握って、推理を主導し始めた。

そして最後に「人を信じてはいけない」と皆を誘導した。


ロンバードとベラは相談をした。

お互いは、相手を信用している事を確認した。


ロンバードはウォーグレイブが犯人だと推理した。

「今まで長年、判事の席に座って人の生命を左右してきた。独善的な判断で、人を殺せる人間だ」と。


浴室のカーテンがなくなった、とロジャースが伝えに来た。


2日目の夜が来た。

皆が寝室のドアに鍵をかけ、閂もかけた。

ロジャースは、兵隊人形の部屋にも鍵をかけると、洋服ダンスの中で寝る事にした。


3日目の朝が来た。

ロジャースは朝、洗濯小屋で、薪割りの最中に、後ろから斧で襲われていた。

兵隊人形がまた1つ消えていた。

『小さな兵隊さんが7人、薪割りしたら1人が自分を割ってしまって、残り6人』



☆小さな兵隊さんが6人、丘で遊んでたら1人が蜂に刺されて、残り5人


ベラは蜂の巣がどこにあるか、と尋ねた。

『小さな兵隊さんが6人、丘で遊んでたら1人が蜂に刺されて、残り5人』という童謡を考えたのだ。


ブロアはロンバードに、自らの罪を伝えた。


ベラは食事を作りながら、未だにヒューゴーの事を考えていた。

エミリーは当然「自分だけは死なない」と思い込んでいるようだった。


エミリーは自分が外に閉めだしたヴィアトリスを思い出したが、やはり自分が悪いとは思えなかった。

彼女は蜂の姿を見た。

誰か、人の姿が部屋の中にいた。ヴィアトリスの幻影が川から上がってきた。

首の横を、後ろから刺されエミリーは亡くなった。

『小さな兵隊さんが6人、丘で遊んでたら1人が蜂に刺されて、残り5人』


小さな兵隊さんが5人、大法官府に行ったら1人が裁判官を目指すと言って、残り4人

エミリーの死体には皮下注射期で刺された跡があった。


皆の疑いはアームストロング医師に集まった。

凶器は盗まれた(?)アームストロング医師の注射器だった。

皆が持っている人殺しに使えそうな武器を一か所に集めて封印しよう、という話になったが、

ロンバードの銃も、誰かに盗まれていた。


とりあえず現時点で武器を、食器棚の中に入れて封じることにした。

6つ目の兵隊が壊され、注射器が転がっていた。


皆の神経がピリピリと緊張していた。

5人は野生の獣のように、互いが互いを警戒していた。


ベラは自分の内面に閉じこもっていたが、家の中につり下がっていた海藻が顔にかかり、

ヒステリーを起こして気を失った。

皆でベラの介抱をしていると、いつの間にかウォーグレイブ判事がいなくなっていることに気づく。

ウォーグレイブ判事は、真っ赤なガウンを被り、裁判官のカツラを被せられていた。

アームストロング医師が検死をすると、彼は銃で額を撃たれ、死んでいた。


『小さな兵隊さんが5人、大法官府に行ったら1人が裁判官を目指すと言って、残り4人』



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