294 進化の系譜 その266

 SM拘束具を開発してエスな趣味に目覚めたトーコ!

トーコ「そんな事実はなぁいっ!」

 ……ええと、敵国の人間を拘束しましたとさっ

トーコ「がるるるるっ!」

 ……怖っ!

━━━━━━━━━━━━━━━


──人外レベル5 その29──


 都合6人の襲撃犯を確保。2人は爆死して死体は残骸しか残ってなかったので処分して貰った(一応遺品で形が残ってるのは取っておいたけど……)


「ええと……あんたたちは「フロハイラン」の軍人……ってことでいいのかな?」


 ……しーーん……


「……まぁ口を割らなくても頭を割れば情報は取り出せるからいっか……」


 そういうと、


ざわっ!?……


 と、途端に慌てだす捕虜の皆さん。まさか、あれだけ先制攻撃しておいて命が助かるとでも思ってたのかな?


「こっ……殺す、のか?」


「殺さないけど、結果的に死んじゃうこともあるかもね?」


 まぁ、頭蓋骨を開く手術なんてしないし、唯の比喩ひゆなんだけどね?……勘違いするのはあちらが勝手にってことなので、否定も肯定もしないでおく。それに依って口が軽くなったりすれば御の字だしぃ?


「……」


「……」


「……!」


 静かに会話してる捕虜の人たち。ちなみに相談すらさせないのはちょっとアレかと思ったので、魔法を行使しない……という口約束の元に、頭部拘束具の顔面部分だけオープンしておいた。視覚と嗅覚と聴覚、そして音声機能だけ解放したけど魔法の発動の為の一部機能は封じたままだ。


 15分程待ってたけど中々進展しないようなので、わざとキレたような態度をとって先を促した。いや、最初に上から目線でガキ扱いされたので、割と怒りゲージは上昇してたんだけどね?(笑)


※ツ・バレイ女王だって知った途端、凄いビックリしてたけど……まぁ、それはわからんでもない



「で、あんたがリーダーのマズルくんね? 最初に含み針でいきなり攻撃して来たあんた」


「はっ……いや、その節は本当、すんませんでした……」


 いきなり針が飛んで来て、避けたら間に合わなくて眉間にヒットしたんだよね……まぁ、目に当たらなくて良かったけど(凄い痛いだろうし、貫通して脳に到達したら……死ななくても一時機能障害起こしてたかも知れないからなぁ……折角作ったアイアン・ウィンドが滅茶苦茶になってたかもね?)


 ……てな感じで残り5人にも名前と顔を一致させる問答を続けた。省略して悪いけどこんな感じのメンツだったよ。


リーダー  (男)マズル (先手必勝で喧嘩っ早い。含み針使い)

サブリーダー(女)ミランダ(無口で機嫌悪い。双剣使い)

      (男)ボルトン(巨漢。盾・片手棒使い)

      (男)オムニ (ひょろ痩せ。片手剣)

      (女)コレット(中肉中背。格闘家)

      (-)----(隙を見て飛び降り自殺。性別は外見から子供? というくらい)


「はぁ……暗部らしいっちゃらしい、かな……」


 生き残ってるのは情報をぎ取って何とか帰還……って感じだろうか?


━━━━━━━━━━━━━━━

 墜ちた場所を捜索したが、既に体中が……といった感じで性別不明となったのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る