293 進化の系譜 その265

 敵国の暗部が襲撃しました(飛空艇「アイアン・ウィンド」に)……内、2人は通常倉庫区画で自爆したのか爆弾仕掛けて退避が間に合わなかったのか知らないけど死亡。処理を部下に任せて次の立て籠もり犯の元へと歩くトーコだった……

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──人外レベル5 その28──


 立て籠もり犯から銃撃されたトーコだが、その弾丸は張っていた障壁に阻まれ、壁に埋まる。それに驚く犯人たちだが、唖然としている隙を突いてゴーレムたちが取り押さえる!


〈犯人確保!〉


〈犯人確保!〉


〈ヒトサンマルマル、魔石倉庫区画、状況終了!〉


 ……えっと。それって地球の日本の警察のやりとりだよね?……いつそんなん学習したんだ?


※刑事ドラマとか電気屋のTVで見てただけの知識なので現実では違うと思われる(笑)



 などと呆けていると、念話で報告が入る。


『魔導エンジン区画の賊は捕らえたでゴザルよ!』


『艦橋の手前で暴れてるのが居たのである程度痛めつけてから捕らえた。これは何処に連行すればいいか?』


 ロムとカルスだ。行動が迅速で助かるけど……早くね?(ブーメランと呼びたきゃ呼んでくれ……(苦笑))


 面倒なので同報通信モードにして呟く。


『賊はちょっと焦げてるけど、通常倉庫区画に集めて欲しい……あ、爆破された部分で無事な物資があれば別の区画に移動してからね?』


 取り敢えず、うるさいので口を猿ぐつわで……といっても用意してないので土ロープを細工して猿ぐつわモドキにして口封じしておいた(無論、手足も封じておいた)←口封じといっても殺した訳じゃないよ?(苦笑)


「あ……一応、目と魔力封じもしとこうか?」


 目はアイマスクではなく、同様に土ロープ改変版をベタっと密着。頭に近いので魔力封じ機能をアイマスクに搭載して手足口目の行動制限機能に魔力供給させている。これで機能維持の魔石要らずに!……一応、背中側を通して一体化させている。暴れないように筋力とかも弱体化させてるよ!


「……じゃ、これを幾つか創ったから、これから来る連中にも付けておいて?」


〈了解しました!〉


 傍に居た簡易量産ゴーレムに拘束具を渡すと、取り敢えず椅子に座って待つことになったのだった……


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 デザイン的には、足全体を1本にしたような長ズボン、背中側に腕を纏める、発音阻害+視線阻害+頭部の魔法詠唱器官の阻害を行う頭部拘束具(SMの拘束具みたいな?)のような物となり、連れて来られた敵国暗部の連中からはかなりドン引きされたっていう……(苦笑)

トーコ「別にそういう趣味は無いけど……いわれてみればそんな感じの器具になったかも?」

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