291 進化の系譜 その263

 フロハイランから侵略を受けたツ・バレイ……そして推測上ではほぼ全戦力を撃退(8割程は殲滅済み)した後に破壊された城を復旧させ、

「殴っていいのは殴られる覚悟がある奴だ!」

 ……という乱暴な論理から反撃の狼煙のろしは上げてないが準備を着々と進めていた。だがしかし!……その反撃の狼煙アイアン・ウィンドはいきなりの攻撃で受け、爆発の洗礼を受けたのだった……

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──人外レベル5 その26──


カンカンカンカンカン……


 鐘が鳴っている。地上には教会も神社もない。鳴っているのはアイアン・ウィンドの警報装置だ。


『火災発生しました!……装甲の損害は軽微ですが内部で火災発生!……至急、消火して下さい!』


 アイアン・ウィンドの艇内放送がそのまま念話で伝わってくる。


「外部からの攻撃ではないの?」


 念話と音声で訊くと、


『艇外探索に感無し!』


『艇内探索にヒット! 悪意メータービンビンです!』


 ……誰だよあれ。と思わなくもないが、この際言葉遣いを気にしてられない。アイアン・ウィンドを見てこちらの探知スキャンを行うと……


『魔導エンジン区画に悪意を持った人間が居る……何やってんの!?』


 唯、艦橋とエンジン区画や魔石倉庫は尤もセキュリティが高いブロックだ。扉があるであろう位置から動かないということは侵入に苦労してると見た。魔力マーキングをしてから伝達する……


『今、魔力マーキングした。他にも居るかも知れないが、取り敢えずそいつをとっとと捕縛せよ!』


『『『了解です!』』』


 一斉に念話が殺到して、ちょっと頭が痛かった……今後は安易に念話chを接続しないようにしよう……うん。


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 いつの間にか侵入されていたっていう……暗部と似たような部署がフロハイランにも在るという訳DEATHなっ!

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