285 進化の系譜 その257

 ドラゴン急襲!→回避する為に地面に大穴を開けて回避!(天井蓋も閉じた)

カルス「回避成功したのはいいんだが……目標をロストしたドラゴンが何処どこに向かうのかまで認識してるのか?」

レイジ「え……っと?(ぽんぽんぽんぽん……チィーーン)←考え中……しまったぁっ!?」

 斯くして、レイジとカルスたちの大穴脱出作戦が展開したが、それはまた別の話しとなるのだった!(そんなんばっかしや(苦笑))

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──人外レベル5 その20──


〈ドラゴン、ツ・バレイ城に来ます!〉


 部下の簡易量産型ゴーレム(監視をさせていた)から連絡が入る!


〈え、は?……女王陛下から連絡はっ!?〉


〈あ、ありません……どうしましょう、か?〉


〈まて……こんなこともあろうかと、イレギュラーの事態に対する指示書がある!〉


〈おお、流石です部隊長!……して、何と書かれてますか?〉


 部隊長といっても、留守を任された城の周辺監視の下っ端な部隊であったり……まさか、そこまで押し込まれるとは思ってなかったトーコだが、念の為に諸々の指示を書き込んだ指示書を置いて来たのが此処ここに来て役に立つのだったが……


〈まず、城周辺の者たちに警告を発令……その後、全員城に集まった後に障壁を発動させて籠城……とあるな〉


〈わかりました。では、急ぎ警告を……〉


どぉんっ!


〈なぁっ!?〉


 既にドラゴンは城まで到達し、攻撃を加えていたのだった!


〈ぐぬぬ……既に城に突っ込んでくるとはぁっ!?〉


〈部隊長、最早四の五のいってられないと思いますがっ!?〉


〈うむ……障壁発動!〉


 部隊長なゴーレムが、DANGER!的なボタンを覆っているガラス板を叩き割り、その奥の赤いボタンを押し込むのだが……


カチカチカチ……


 反応が無い!


〈まさか……〉


 既に障壁を発動させる魔力回路は最初の攻撃で壊されており、城を蹂躙するドラゴンに依ってガラガラと崩れて行くのみとなっている……


〈最終手段を取る!〉


〈はっ!〉


 部隊長は城全域に音声を伝達する魔道具のマイクを手に取り、大声で叫ぶ!


『皆の者、よく聞け!……現在、ツ・バレイ城は敵ドラゴンに蹂躙されている!』


どぉん!……ガラガラガラ……


『地下シェルターに近い者は急ぎ避難せよ!』


ギシャーーッ! ごおおおおおっ!


『避難が無理な者は、避難経路を使用して国外に逃亡を許可する!』


どがぁんっ! ガラガラガラ……


『女王陛下の許可は出ておる……健闘を祈る!』


ぎしゃああっ! カッ……


 そして、部隊長とその部下のゴーレムの安否はようとして知ることはできなかったとだけ……


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 最期のドラゴンブレスで蒸発したんじゃないかと思われ(思考コアとか残ってなかったんで)

※物理的に破壊されたなら残ってたんだけどねぇ……

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