284 進化の系譜 その256
自爆も同然の状況で砂漠の地面に埋もれてしまったトーコ! そして救出に向かったロムとマリィだったが……トーコを掘り返そうとしている地竜たちと交戦が始まってしまう!
そして同時刻……ついにドラゴンと最前線との戦闘が勃発するのだった!
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──人外レベル5 その19──
「来たぞぉーー!」
「迎撃用意……撃てぇーー!」
グレネードとナパーム弾、そして豆鉄砲程にでも感じるかも怪しいが、狙撃銃や対戦車砲が一斉に火を吹く!
ぱぅ……ぼんっ!
どひゅぅーー……どぱぁんっ!
パンッ……パンッ……パンッ……
ごんっ!……ごんっ!……
だが、わざとなのか、低空飛行をしてゆっくりと飛ぶドラゴンには当たっているのだろうが……ダメージを負った感じは見受けられない。
〈各部署の長たちよ……引け!〉
カルスが吠える。
〈くっそ……ブリザードランス!〉
レイジが暴風を纏わらせた巨大な氷柱を纏めて放出するが、当たった感触がしない……
〈マジックバリアか……流石ドラゴン、マジックレジストも高いってことかっ!?〉
この場にトーコが居れば、解析で判明しただろう……彼のドラゴンの正体は……
〈不味い……レイジ!〉
〈もうやってる!〉
口角を広げたドラゴンの口内には揺らめく魔力の渦……そして、溜めた後には放たれるだけ……
ごばあっ!……
びしぃっ!……ビキビキビキ……
〈やっべ、もう保たない……〉
〈逃げろっ!〉
何処へ!?……と、誰もが思った。だが、レイジは既に次の手を打っていた!
〈グランド・ディッグ!〉
そう叫んだ直後……荒々しく地面が陥没し、直後には天井が塞がれる!
〈なっ!?……そうか、レイジ〉
〈あぁ……ちと荒っぽいが、お仲間は全てゴーレム……だろ?〉
〈それはいいが……あのドラゴン、我らが消えたとしたらどう動くのかまで考えてるのか?〉
〈あーー……そこまでは、なぁ……〉
面倒見られんわとばかりに笑って誤魔化すレイジに、溜息を吐くカルスだった……
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呼吸をしないので、あくまで溜息をついたフリですがっ!(笑)
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