241 進化の系譜 その213
7層攻略から戻って来たトーコたちに、グラスランド領主から呼び出しがあった。何の用事かも知らされぬまま……渋々出頭に応じたトーコたちであったが……
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──人外レベル4 その38──
じりじりと接近しつつあった周囲の人影。そして一定距離を詰めた直後……
ざっ!
一斉に駆けだして距離を急速に詰めだして……
びたぁんっ!……ずるずるずる……
……と、見えない壁に派手な音を出してぶつかり、そのまま意識を失ったかのようにずり落ちて行ったのだった……(苦笑)
〈……
わざと念話を使わずに訊いて来るロム。まるでわざと敵にも聞こえるように……というのは穿ち過ぎだろうか?
「うんまぁ……効果そのものを障壁に付与したんじゃなくて外側に乗せてるだけだけどね?」
取り敢えず、これで少しだけど時間稼ぎはできたんじゃないかな?……ってことで、領主邸を視る。
(アンドロイドたちはまぁ……放置しておいてもいいか。領主のおっさんだけ救出って方針で良さそう)
緊急時のメモリのバックアップは取ってるだろうし……ボディが破損しても後で幾らでもリカバリが効くだろうと考え、唯一リカバリが難しそうな領主を救出する作戦を……
「あ、やばっ」
急ぎ馬車を降りてロムにも降りるように叫ぶ。
「収納!」
馬車を急ぎ腕輪のストレージに収納して……ロックホースにも収納することを了承して貰って、一緒に収納する。意識を停止して貰えば抵抗は無くなるのでスムーズに収納できるんだよね。
「ロム!」
〈応!〉
名前だけ呼び、何もいわずにお姫様抱っこして貰う……そして目標は領主のおっさんの寝てる寝室。
「
瞬時に転移魔法の魔法光がロムとあたしの体全体を覆い……転移する!
ガシャアン!……ズドドドド……
その直後、
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