234 進化の系譜 その206

 前衛組に(防御力と耐久力を主に)素体強化してたら、後衛組に逃げられた……。別に痛くないんだけどな?

マリィ「ロムとカルスは鈍ちんだから……」

レイジ「素体を強化って……マスターは何も考えてないんでしょうけど……」

※ゴーレムにしかわからないナニカがあるのかも知れない……

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──人外レベル4 その31──


 ついでに装備も強化しておいた。前の防具類は唯の疑似ミスリルと岩石の合成だったけど、今回は疑似オリハルコンを混ぜて更に魔力伝導率と剛性を上げてみた。単に硬いだけだと一定以上の圧力で砕けてしまうので、粘度も上げて粘り強くしてみたつもり……


「どう? かなり耐久力を上げてみたんだけど……って、ちょっと!?」


ズガァーーンッ!


ドゴォーーンッ!


〈〈……ウムッ!〉〉


「うむっ!……じゃなぁーーいっ!」


ドパコォーーン!


 ……と、2体の従者ゴーレムのどたまをピコピコハンマーで殴るトーコ(苦笑) ロムとカルスは素手でお互いの腹を殴り合いつつ、耐久性とか防御力を体感しようとしてたのだが……トーコからすれば、たった今仕上げたボディをいきなり殴り合うなっ!……って訳だ(苦笑)


「防具も少し強化しておいたよ。武器は……カルスのは今のままでいいよね? 元々かなり強くしておいたし」


〈……多分、そのままでいいと思う〉


「うん……で、ロムの武器だけど」


〈この両のかいなでは不足でゴザルか?〉


「あんたねぇ……さっきどんな目に遭ったかもう忘れたの?」


〈うぐっ……〉


「そんなにステゴロで勝負したいなら、ロッ君みたいにロケットパンチでも装備する?」


〈それは……恰好悪いでゴザル〉


ま゛っ!


「恰好悪くない!……っていってるけど?」


(((……なんであれだけでわかるんだ?(わかるでゴザルか?)(わかるのよ?))))


「……まぁいいわ。新しい武器を考えておいたから。出来たらきちんと装備して使うのよ?」


〈わ……わかったでゴザル〉


 ということで、トーコはストレージで錬金魔法陣を展開し、ロム専用武器を創り始めるのだった……


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 パイ●フォーメーショ●したり、中型・大型のゴーレムと合体したりはしません(笑)

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