233 進化の系譜 その205

 ロムたち従者ゴーレムたちの構成素材について考えていたトーコ。無いなら創ってしまえとばかり、「成長する無機物」な素材を……そして、でき上がったのは……

━━━━━━━━━━━━━━━


──人外レベル4 その30──


「これで……いいかな?」


 目前にはロムと……カルスが立っていた。2体とも装備は除装されており、素体のままではあるが人とは違い、顔面以外はゴーレムそのものなので特に赤面する必要は無い(ゴツイお人形さんと同じだし?)


〈防御力5割増……耐久力は10割増……とんでもないでゴザルな?〉


〈総出力も2割増……こちらはそれ程じゃないけど増えたは増えた〉


「代わりに瞬発力や最高速度は下がっちゃったけどね」


 敵を追う速度とか攻撃速度、攻撃に対応して躱す……などは性能が微減している。今までと同じつもりで躱そうとして攻撃が当たる……ということになるけど。


(まぁ、防御力と耐久力を増やす為に増加装甲が付いたようなもんだしなぁ……ショウガナイカ)


 装備で増やそうかと思ったけど、今回みたいに飲み込まれて抗えない状態で引き千切られたりするとどうしょうもない……と思った。ので、そもそもの素体を強化したって訳だ。


「じゃあ……後衛も強化しようか?」


 ……と、後ろを振り向くと。


〈いえっ!……そもそも後衛だから攻撃受けることも多くないですし……それに、身体強化フィジカルブーストがあるので大丈夫です!〉


 と、引き攣るレイジに、


〈お、おほほほほ……私にも身体強化薬がありますからっ!〉


 と逃げ出そうとするマリィ。別に痛くないよ?……と説明しようとしたけど、さっさと逃げてった……おーい、余り遠くに行くと危ないよ?


━━━━━━━━━━━━━━━

 装備を脱がされるのを嫌ったのか……マリィは兎も角レイジは男性型だよな?(苦笑)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る