235 進化の系譜 その207
ロムとカルスの素体(=ボディ)を強化措置を行ったトーコ。後衛組にも……と見たら逃げられてしまったが(苦笑)
その後はロムの武装を創ろうとトーコは錬金を開始した……
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──人外レベル4 その32──
「……よし、これでいいかな」
腕輪のストレージ内の錬金魔法陣で創造した剣を取り出す。
〈これは……奇麗でゴザルな!〉
ロムはトーコから受け取ったロングソードと同じくらいの剣を眺めて呟く。
「疑似オリハルコンを芯にした疑似ミスリル+疑似アダマンタイトの長剣だよ」
合金ではなく、芯に疑似オリハルコン。その外側に疑似ミスリル。更に外側に疑似アダマンタイトを被せた積層長剣だ。
〈これはどんな性能でゴザルか?〉
「えーっとね……」
先程創った時のログを見る。
「頑丈強化と……耐久強化と……斬撃強化と……刺突強化……かな?」
〈頑丈と耐久って同じじゃないでゴザルか?〉
「頑丈と防御が似てるかな?……武器だから余り防御には使わないし」
〈成程……〉
余り喜んでないみたいだけど、まぁパンチだけで済めばいいけどこの先は無理だろうな……と考えて、忘れてたことを口にするトーコ。
「……後、一定以上の速度で振ると斬撃が飛ぶから」
〈……何て?〉
「いや……だから、剣を振るとその斬撃を飛ばせるって意味だよ!」
うっそだろ……と訝しんだ目で見てくるロムに、じゃあやってみればわかる!……と怒るトーコ。
(あれ、魔道具ですかね?)とレイジがマリィに小声で訊く。
(多分ねぇーー……)と、同じく小声で返すマリィ。
(あんな細い剣に魔導回路入れても殆ど魔力は溜められないし、威力も大したことないんじゃないかな?)……と黙って考えるカルス。
結界の外に出て、ロムが鞘を腰に佩き……巨岩を狙って斬撃を飛ばすテストを開始する……
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ロム 「はぁっ!」
ずばんっ!……ばがぁんっ!
カレマ「おおっ!?」
↑カルス&レイジ&マリィ
巨岩が地を走った斬撃で砕く!
トーコ「……まぁまぁ?(改良の余地はあるかな……?)」
※そして余りにも環境破壊しまくるのでトーコがロムの後頭部を蹴り飛ばして止めたとか何とか……(苦笑)
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