118 進化の系譜 その98
自分の所有地であるお山の麓で自領だと認識させる為に壁を建てたら大騒ぎになって……脅してたら吸血鬼とどういう訳か誤解された。隣国から吸血鬼討伐の緊急クエストが発布されたりして……結局、宇宙人領主さんに(多分無理槍強引な手段で)抑えて貰った……
一体何なん?……この異世界。あぁ、異世界だもんね……ハァ。
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──という訳で、レベリングの為にダンジョンにゴー!──
いや、お山の周辺はそんなに魔物らしい魔物は居なくてね。マッピングのつもりでうろついてたらロッ君が自動防衛でほぼワンパンで倒しちゃうし……。いや!……経験値とかはパーティ組んでるみたいで半分はこっちにも入るんだ。入るんだけど……あたしの戦闘経験そのものが全然育たないんだよね……体を動かしてないから。だから、身分を隠していち冒険者として近隣のダンジョンにいこーかなーと……スキル? が特殊過ぎるから、ソロ冒険者として……
「え?……ランクEだとダンジョンはダメ?」
……という訳で、ダンジョンに入るにはランクEじゃダメで、少なくともランクDにならないと入れないんだって……メンド……orz
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【冒険者本格活動1日目】
ランクDになるには……
◎ホーンラビット×30の討伐。角・毛皮・肉の納品を頭数分
◎グラスウルフ×5の討伐。牙・毛皮の納品を頭数分
※討伐の結果、納品物品が納品分の数に満たない場合は揃えるまで狩る(解体はギルドではなく、自分で行うことを前提とする)
「……か」
……その試練乗り越え、認められたらランクDになれる……という話しだった。
※本当のギルド員に成りたての子供だとホーンラビットの討伐や持ち帰るという重労働は頻繁な休憩が必要だろうし、下手をすると怪我をするかも知れない。最短でも5日……最悪はひと月は掛かる。かも知れない……
その筈だった。だけど、あたしは見た目子供ということもあり……そんな重労働に耐えられる筈が無い……と見下されていた。ランクアップ試験官のギルド職員から。熊を斃せたのはあくまで、従者ゴーレムの能力に頼り切りの結果だろう……と重箱の隅を突くような指摘までされたし……ソノトオリダケド、ナンカスッゴイ、ム・カ・ツ・ク・!
結果……
「なら、ランクEの試練を乗り越えれば認めるのねっ!?」
……という、売り言葉に買い言葉でやらんでもいいランクEへの試練を受けることに……試練?……試験じゃないのか……マ、ドーデモイイヤ……
ちなみに、ランクEへの条件は以下の通り。
◎薬草採取、1回10本の依頼を最低10回こなす
◎ホーンラビットの討伐を5回。
以上の条件に、あたしだけで薬草採取をしろって条件も付けられたんだけど……ゴーレム使いと見られてるなら、別にロッ君がやってもいいよーーな気もするんだけどねぇ……マァイイヤ、ヤレッテンナラ、ヤッテヤリマショー!
※ホーンラビットは魔物兎相手なのでロッ君が
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「お姉さん、ただいま!」
私はレイチェル……
「レイチェルお姉さん?」
「だから……どうやって集めたの……それっ!?」
訂正しよう……彼女、トーコの背後には……彼女がロッ君と名付けたロックゴーレムの抱えた大量の薬草とホーンラビット。それと……
「あ、これですか?……絡まれたのでt「ついでに……で倒せる魔物じゃないのよっ!?」iでに……あ、はい……」
と、ロックゴーレムの引き
※入口から一部が見えてるだけw
取り敢えず、僅か10時間にも満たない時間でランクアップ要件を満たした彼女は……恐らくは、子供では最速の半日未満でのランクFからEへのランクアップ試験の条件を満たし、うちのギルド職員の見立てでは予め用意してって来た……ということはないと認められ、晴れてランクDへの挑戦権を得たのであった……
※いちゃもんを付けた試験官?……「見る目が無い!」って平職員に戻されて、裏方として目から汗を流しながら書類仕事に邁進してますけど何か?(By レイチェル)
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後半は冒険者ギルドの優秀な受付嬢、レイチェル女史視点でした! そして、我らがトーコさんはランクEの資格があるかなテストを半日でこなしましたよ!
※ゴーレム使いなら、ゴーレムの実力も実力の内らしいです。
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