13 進化の系譜 ──監視サイド その2──
町内会の人間が監視者をしていた。目的は監視することらしいが……結果をどこかに報告しているのだろうか?
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──気付き2──
今日は結構な温度をマークしている。室内ならば30℃は余裕で超えてしまうだろう……。そんな真夏日が1週間以上続いている。あの子は大丈夫だろうか? 時間ができたので様子を見るべく、監視装置の緯度経度を再設定する。
「うむ、切り替わったな」
モニターを覗いてみると、彼が水を飲んでいた。
「……水だけ?」
彼は水を飲んだ後、コップを洗って立てて……それだけだ。冷蔵庫を開けることもなく、食料を探すこともなく……台所を去る。監視装置の設定を
「な……食料が全然……無い?」
冷蔵庫の中も、
シンクの下も、
食器棚の中もだ……
「食料が無いから……、水しか飲んで、ない?」
まさか……既にこの子は危機的状況なのかっ!? 人は見ずさえあれば、1週間は生き延びれられる……。だが、食料が既に無い状態が……どの程度続いているんだ?
俺は……こんな危機的状況にあるなど知らず……、彼のことを1週間も……放置してしまっていた……
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T氏の食生活を知り、衝撃を受ける監視者。それこそ、こん棒で頭をぶん殴られた程のショックを受けた。
だが、手出しすることは規則で禁止され、助けたいという思いは
※煽るな煽るなw
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