12 進化の系譜 ──監視サイド その1──
人知れず(T氏が知らないだけかもw)監視している人々……。その監視の目からT氏が浮かび上がる……監視者たちはT氏を興味を示し、徐々に監視は強化される……いや、いい意味でね?(セコムとか見守り隊みたいな感じで!)
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──気付き──
「うん?……」
「どうした?」
「いや……うちの町内の子なんだけどな……」
「子?」
「いや、成人してるが……このご時世だからねぇ……」
「ふむ……」
町内の監視対象に最近入ったばかりの人物だ。故あって名称は「T氏」に固定されている。つい最近、●ロナに感染したと思われるのだが……症状は風邪に似ているので本人は風邪だといい張ってるようだ。依って、要注意監視者に認定されたという訳だ。
だが……
「出掛けたきり、戻って来ないな」
「探すか?」
「いや……流石にそこまではな……」
暫く様子を見ていたが、彼は何とか無事に帰宅した。その様子を見るに、暫く家で静養して欲しいものだと思ったが……
「収入が無いようならそれも難しいだろうな……」
監視者はそう思ったが、監視者は見るのは許可されているが手を出すのは不許可なのだ。それ以前に同じ町内に住んでいるからといっても接点が全くない……
※町内会公認のストーカーみたいだな、おい!w
(何か手助けを出せる方法でも考えた方がいいだろうか?)
たった1人で住んでいる町内の者だが、自らの立ち場ではそれも叶わない。彼は苦悩した……既に子は家を巣立ち、老いたこの身で何かしてやれないだろうか?……と。
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監視者は町内会の人の模様。どんな人なのでしょうか?
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