影響を受けた小説・漫画

自分のセクシュアリティを考えるうえで、めっちゃくちゃ影響を受けた作品を挙げていくだけの回です。


・モテキ(久保ミツロウ)

メンタル童貞のワイにグッサグサ刺さった。自分に自信がなさ過ぎて卑屈になって人から好かれても受け入れられないし人を好きになれないんですよ分かる。主人公・藤本の、お前こんくらいで調子乗んなよっていう自虐的な思考はマジで自分と一緒。女性キャラだといつかちゃんが好きです。あと実写版の森山未來がこの世で一番タイプ塩顔黒髪眼鏡が至高。


・来世ではちゃんとします(いつまちゃん)

登場人物それぞれの解像度が高くて、こういう人いるよなっていう納得感がすごい。読み始めたのが20歳前後だったのに気づいたら桃ちゃんと同じ年になって同じことしてて草。あ~桃ちゃんのあのセリフこういうことかあ…って思うことも増えた。

実写ドラマのだーりおは可愛すぎだし、小関裕太塩野瑛久はじめ男性陣の顔面偏差値高すぎて最高だった。Bくん推しです。


・夫のちんぽが入らない(こだま)

タイトルからは想像がつかないほど、読んでいて苦しくなった。自分と共通点があるわけではないけど(自暴自棄になって出会い系やってたとこはちょっと似てる)、世の中にはこんな人もおるんやな、と救われた気持ちになった。こういう自分の生き様を叩きつけるような作品大好き。漫画版も好き。


・実録 泣くまでボコられて初めて恋をしました(ペス山ポピー)

自己分析力がすごい。自分の性別違和、特殊性癖、徹底的に自分に向き合って表現しようとする姿勢がすごい。連載当時作者のツイッターも見ていて、読者からの「私はこうなんですけど変しょうか?」みたいな質問やそれに対する作者の回答を読んで、なんだ私だけじゃないんだこんな拗らせてんの、と思って本当に助けられた作品。ヒトカゲになるシーンでいつも爆泣きする。


・女(じぶん)の体をゆるすまで(ペス山ポピー)

ボコ恋の作者の2作目。作者が受けたセクハラについてを主題に、この世の中で女の体を持って生きていくには、を問う内容。自分が女に生まれてなければこんな目に合わなかった、と自分を責める気持ちだとか、小学生の頃の男・女で線引きがされて窮屈だった気持ちだとか、すっごい分かるし言語化がめちゃくちゃうまい。しんどい記憶をここまで掘り起こして形にすることがどれほど大変なことだったか。何かに表現して徹底的に自分で自分を理解しようとする姿勢はこの作者から学んだかもしれない。


・それでも女をやっていく(ひらりさ)

つい最近、Twitterでたまたま作者のツイートが流れてきて、へえこの人本出してるんだ、なんか今自分が興味あることに近いっぽいな、と思って即購入。気軽に読み始めたが、いい意味でそのことを後悔した。まさに身を切るような文章。ナイフで自分を切り刻んで絞り出すような言葉の数々。そのナイフは時としてこちら側にも向けられる。圧倒されてしまった。何かを読んで胸がえぐられるような気持ちになったのは初めてだった。ただ、こういうものを私は読みたいし書きたいんだ。何度でも読み返したいと思う。


2024.1.19追記

見てよかったと思うYoutubeの動画があったのでそれも追加します。

・【インタビュー】魚でシ○る人が登場!跳ねる魚にムラムラする理由が衝撃すぎた…【正欲】(バキ童チャンネル)

ほんまにタイトルから想像つかないくらい「性癖」に真っ向から向き合って語られていて、動画時間47分あるんだけど全然短く感じた。自分の生い立ちなどからなんでこうなったのかと考察してそれを分かりやすく語れるというのがすごい。

『正欲』という朝井リョウの小説があるが、動画内ではそれにも触れられていて、知り合いから「これはお前の話だ」と言われたと語られていた。私もこの小説を買って読みめちゃくちゃ重苦しい気持ちになったが、この動画はそういう誰にも分かってもらえない性癖を逆手にとってネタとして昇華できているので(芸人だからそれを面白がってくれるという環境もあったかもしれないが)、そういう人もおるんやなあ、くらいの気持ちでサクッと見られた。

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