空
空を窓から見上げ
どこまでゆくのかわからね空をみつめる
青い空 浮かぶ雲
乱反射する光は分解し七色をしめす
白い空から すける光
僕はただ見あげる
ひざをかかえ 窓から見あげる
窓枠で区切られた 無限に広がる空を見あげる
僕の影をつくりだす光
モノの影をつくりだす光
ひろがる光
黒い空 うかぶ星
白い息をはきながら空を見あげる
首がいたくなるほどに見あげる
息を吐く 白い
望郷の寒さが心をくすぶらせ
雪の白さは僕をこわす
まだ見あげつづける
首はとうにかたまり 白い息を吐く
口は深くひびわれた
舌で唇をなめると鉄の味がした
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