プリントの余白

電車が通りすぎてゆく

4階から駅をながめる

耳元では音楽がなってて

それ以外はなにもなくて


僕は駅をながめてる


ときかけのプリントにこんな詩をらくがきする


電車は定刻通りにきて 定刻通りに去ってゆく


さりげなくさす夕日も

今この時だけなのだろう


黒板には前の授業の積分が書かれてて

ひたすらに面積を表している


みんなが勉強してる

みんなが寝てる


ななめ前の奴は 僕と同じで駅をながめている


自習室にはなんか不安がみちてて

みんな 何もわからず ただ勉強してて


それは僕も同じで


でもきっとこれから何がおこっても

電車はきて去っていくんだろうな

人身事故が起きないかぎり


でも気がつくと ダイヤはなおってるから


人生もそんなもんなんだろうね

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