1999年、ノストラダムスの噓つき

笹 慎

はじめに:この黒歴史ポエム集について

 黒歴史コンテストなるものが開催されるらしい。

 二週間くらい前か、カクヨムのTOPからお知らせ欄を読んで知った。


 元々、学生時代にプリントの裏やノートの端に書いていた詩を、カクヨムですでに黒歴史として私はこのポエム集を公開していたのだが、「受賞者にはAmazonギフト券10,000円」に釣られて、この作品でエントリーすることを決意した。


 だが、「なお、ジャンルがエッセイ・ノンフィクションに設定されている作品のみ応募可能です。」という一文によって、このポエム集をエッセイの一部にするために、今これを追加で書いていてる。そう、ジャンル変更のための偽装工作である。


 そもそも「黒歴史」などと謳ってはいるが、某バスケ漫画の主人公並みに口には出さないものの日々「自分、天才ですから」と思っているフシがある私からすると、このポエム集だって「はぁ、自分、中原中也級ですわぁ」くらいに思って、プリントの裏やノートの端に書いていた詩をカタカタとパソコンで打ち直しているのだ。


 なんだかこう書くと、現在に至ってもなお私は未だに絶賛「黒歴史」中なのかもしれない。

 不惑を過ぎてから商業小説家デビューを目指して小説を書いてWEBで恥も外聞もなく公開して約一年と数ヶ月が過ぎた。やはり、今この瞬間さえも「黒歴史」と言えるだろう。


 そういえば、中学生の時に伊集院光氏の深夜ラジオを夢中になって聴いていたことを思い出した。あの頃はテレビは居間にしかなく、自室ではラジオを聴いていたのだ。


 『深夜の馬鹿力』めっちゃ面白かったです。なんでか理由は忘れましたが、全裸の伊集院さんがケツをニラで叩かれて叫んでいるだけの回があり、深夜にゲラゲラと腹を抱えて笑ったことを昨日のことのように思い出します。

(唐突に挟まる伊集院さんへのファンレター、ここまで)


 正直、中学生の頃から高校生くらいまで、ずっとサブマシンガンを連射して周り中の人間を殺せたら面白いだろうな等の物騒なことを考えていた。

 振り返ってみると、ただの厨二病だが、わりと真剣に心がコロンバイン高校だった。親戚のオジサンあたりにマリリン・マンソンがいたら、あの有名なインタビュー同様に理知的に嗜めてくれたかもしれない。


 マリリン・マンソンといえば、『マトリックス』の真似をして黒のロングコートを着ていた文芸同好会の同級生は今は何をしているのだろう。意外とカクヨムにいたりするのかもしれない。


 彼は中学生なのに、やたらハードボイルドで大人な作品を書いていた。その頃の私は忍者の双子が超能力者と戦うのを書いていた。その作品は黒歴史過ぎて消し炭にしたので、残念ながら何も残っていない。


 カクヨム甲子園などを見ていると、本当に早熟な子はいるなぁと感じる。私が高校生の時を思い返しても、カクヨム甲子園で読んだような作品は書けなかっただろうから。


 ただ、大人になってから文章が良くなってくるタイプもいると思うのだ。自分で言うのもなんだが、今の自分が書いている小説は中学生の頃に比べると雲泥に良い。その反面、詩は書けなくなったようにも感じる。


 詩の方が自分が丸見えだ。カッコつけてるのも丸見えだ。恥ずかしくて、今はもう書けない。学生時代の私が書いた詩を誰かに見せた形跡がないので、本当に内面が溢れてしまったから、ただ書いていただけなのだろうと思う。


 そんな瑞々しい詩(純度100%の手前味噌である)が次の話から始まるので、気になったタイトルの作品からでも読んでみてほしい。


                         2024年3月6日  笹慎



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