第二十七話
「おはようございます、皆さん。今日は男子の
ですがご
朝食を食べ終わり食器を洗うと昨日のように、
十分後には玄関前に、釣竿を持った女子の班が集まった。
「それでは、川に向けて出発します!」と優希さんは、ペンションを出て左の道を下りだした。
五分後には、川に着いた。そして優希さんは、
「それでは皆さん、がんばってニジマスを釣ってください!」
私は取りあえず、川に釣り
「
「いえ、
「あなた、釣りはしたことあるんだっけ?」
「いいえ、ありません……」
「ああ、そうだっけ。じゃあ、しょうがないかあ」と優希さんは、私の竿を手に取った。そして説明を始めた。今やろうとしている釣り方は、テンカラという。釣り糸を
するとウキに、
「ほら、ウキが
見てみると釣り糸の先に、ニジマスがぶら下がっていた。私は、
「すごいです! 優希さん!」
「まあ、釣り方を
「はい!」と私は、川の流れがゆっくりそうなところに毛ばりを落とした。少ししても何の反応も無いので、毛ばりを
「優希さん、ウキが沈みました!」
すると優希さんは、
「あわてないで。竿を上に引き上げてあわせて!」
「はい!」と私は竿を上げた。すると魚が引いている手ごたえがした。それに負けないように、私は竿を引き上げた。すると釣り糸の先に、ニジマスが釣れていた。私は思わず、はしゃいだ。
「やりましたよ、優希さん! 私、釣りましたよ!」
優希さんは、笑顔で答えた。
「よくやったわね、春花さん。それじゃあその調子で、どんどん釣ってね!
そして釣りもちゃんと、覚えてね。中学生になったら、小学生に教えられるように」
「はい!」と私は、釣ったニジマスをクーラーボックスに入れると、再び毛ばりを川に流し入れた。私は生まれて初めて魚を釣って、
しかし私の後ろで優希さんは、
「この雨、なかなか止まないわね……。しかも朝よりも、強くなってるわ……」
●
同時刻。ペンション。
ななみは
「まずいわね、この雨は……」
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