第二十八話
するとスマホを見ながら、
「まずいよ、ななみちゃん! この雨、夜まで
ななみは、
「まだ十二時。
ななみは
三十分後。ななみは、優希と健太と話をしていた。
「お帰り、二人とも。皆、ケガとかしてない?」
優希と健太は答えた。
「はい。女子の
「男子の班も同じです。全員、無事です」
ななみは『ほつ』とした表情を
「それで食材を集めるのは、どうだった?」
まず、優希が答えた。女子の班が釣ったニジマスの量は、今日の夕食の分くらい、明日の朝食の分は足りないと。健太も答えた。男子の班も同じ。キクイモは今日の夕食の分はあるが、明日の朝食の分は無いと。
ななみは少し考えた後、話し出した。そう、分かったわ。食べ
夕食の時、私はテーブルに
「私、今日、ニジマスを二匹も釣ったんだ! すごいでしょう!」
宗一郎と翔真は、答えた。
「はいはい、すごいね。俺は昨日、三匹釣ったけど」
「
私は『いただきます』の
明日の朝食のおかずは無いと聞いて、皆は少しざわついたが、取りあえず目の前の夕食を食べた。
夕食後、お
「あの、ななみさん。明日の朝食のおかずは、無いんですか?……」
すると笑顔を作って、ななみさんは答えた。
「そうなの、ごめんね春花さん。でも明日の夕食は、きっと
「本当ですか?!」
「うん。それに明日は、すごいものを見せてあげる。だから今日は、もう寝ましょう」
「はい!」と私は、
「それにしても昨日は男子が部屋にきて、びっくりしました。今夜もくるんでしょうか?」
「ああ、そうだったね。びっくりさせちゃったね、ごめんごめん。でも、もうこないと思うよ」
「そうなんですか?」
ななみは、リラックスした表情で答えた。夜に歩き回れるのは、体力がある一日目だけ。二日目、三日目は
私は、ななみさんに「おやすみなさい」と告げると、私も疲れていたのですぐに
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