第二十三話
他の女子もたくさんキクイモを
ペンションのキッチンにキクイモを置いてリビングに行ってみると、ななみさんが優希さんと
何となく見ていると、話し声が聞こえてきた。
「……という
「ご
キクイモは今日の夕食と明日の朝食、同じ料理を食べることになるわね。できれば味付けを変えたいけど、まあ、いいわ」
「分かりました」
「で、健太君、男子の班はどうだった?」
健太さんは、笑顔で答えていた。
「はい。男子の班も
「そう、ご苦労様。それじゃあニジマスは、男子の班で料理してくれる? 今日の夕食の分は
「分かりました」
そうして少しすると優希さんの指示で、女子の班の小学生たちはキクイモの料理を始めた。中学生たちは、食器の準備をしていた。
三十分後、リビングの大きなテーブルに、ご飯とニジマスの塩焼きとキクイモの甘辛煮がそろった。
すると、ななみさんが
そして皆で、「いただきます」をした。皆は
同じテーブルに
「俺は今日ニジマスを、三匹も釣ったんだぜ!」
「僕は四匹、釣ったよ~」
私は、軽く
「はいはい、そうですか。ご苦労さん~」
夕食を食べ終えて
すると
「あなたは、
「え? いいんですか?」
「ええ。これは順番なの。一日目は小学生がベットで寝る。二日目は中学生が。そして私たち高校生は三日目にベットで寝るの」
「あ、そうなんですか。それではお言葉に甘えて……」と私は、ベットに入った。
すると再び、ななみさんが話しかけてきた。
「春花さんって、今年から
「そうですね、何とか……」
「思い出すなあ。私も小学五年生の時に、大海に入学したの」
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