第二十一話
「えー、僕が会長の
今年の『お
すると、ななみさんは言い
「隆太君はちょっと頼りないけど、高等部の三年生はあと隆太君しかいないから、しょうがないのよ……。だから彼も言ったように、今年は私に頼ってね!」
そして、ななみさんは続けた。
「まず、女子の
そして男子の班は、男子中学生と男子小学生で作ります。班長は同じく、中学部三年の
すると背が高く、ポニーテールの女子生徒が挨拶をした。
「中学部三年の優希です。一生懸命がんばりたいと思います。よろしくお願いします」と頭を下げた。すると、まばらな
そして中肉中背の男子生徒も、挨拶をした。
「中学部三年の健太です。がんばります。よろしくお願いします」
やはり、まばらな拍手が起きた。
二人の挨拶が終わると再び、ななみさんが話し出した。まずは女子の班と男子の班に、おかずの
すると優希さんと健太さんは、声を上げた。
「中学生と小学生の女子は、私のところにきてくださーい!」
「中学生と小学生の男子は、僕のところに
私は健太さんのところに向かう
「これから山の中に、
私は、キッチンに行ってみた。すると台の上に、ガスコンロと電子レンジがあった。その下に袋があったので、それを持って優希さんのところに
すると優希さんは、
「皆、持ってきたみたいね。それじゃあ、山菜取りに
私はいつも履いているスニーカーを履いてペンションを出て、優希さんの後について行った。すると優希さんが、話しかけてきた。
「あなた、
私は、頭を下げた。
「はい。
すると優希さんは、笑顔で答えた。
「いいっていいって、そんなにかしこまらなくても。リラックスしてね。
あ、でも山菜を取るのは、がんばってね。じゃないと夕食のおかずが、
「あ、はい、がんばります。でも、そんな時もあるんですか? つまり、おかずが少なくなることが?」
すると
私は少し、
「はい。しっかり憶えようと思います!」
「うんうん。でも、さっきも言ったようにリラックスしてね。山菜を取ることを楽しんでね」
「はい!」
すると優希さんは、表情を少し
「ま、おかずが減る
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