第十七話
すると
「あるよ~。僕たちが、大人になればいいんだよ~。そうすれば夏休みの宿題を、しなくてもよくなるよ~」
私と
「な、何、言ってんの、あんた?」
「そうだ! ちゃんと説明しろよ!」
そして翔真は笑顔で、とんでもない
「お父さんとお母さんに聞いたんだけど、
私と宗一郎は、
「大人の夏休みには宿題が無い、だと?……。そ、そんなバカな……。
夏休みの宿題は、
「あー、もー! 一体、何を
宗一郎は、
「つまり、こういうことか? 子供が夏休みの宿題で苦しんでいる時に、大人たちは遊びほうけていると……。
一体、
私も、言い放った。
「取りあえず、私たち小学生は
怒りを解き放ったものの、そんなことは
何でも
すると宗一郎は、
「なあ、何で俺たちは自由研究でこんなに苦しんでいるんだ? 自由って、好きなことをしてもいいってことじゃないのか?……。
自由って一体、何なんだろうな……。何で自由なのに、こんなに苦しいんだ?……」
私はスマホでググって、読み上げた。
「自由。他からの
宗一郎は、
「そうだよねな。自由ってそういう、良いものなんだよな。なのに俺たちは……」
翔真がいつも通り何も考えていなさそうな表情をしていたので、私はつい当たってしまった。
「もう、翔真ったら自分の自由研究が終わったからって、
すると翔真の口から、
「ねえ、二人とも。SDGs(エスディージーズ)って知ってる?」
取りあえずググってみた宗一郎は、目を
宗一郎は、
「いけるんじゃね? これ、使えるんじゃね?」
私も、国連とか何か
SDGsの
すると翔真は、説明した。実は翔真は、『エネルギーをみんなに そしてクリーンに』という目標から、自由研究のテーマを考えたと。
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