第十話
私は、ずっと疑問に思っていたことを聞いた。
「ねえ、何であんたは、数学の力で地球の
「それはね、
「萌乃先生が?」
「うん。萌乃先生が、『
私は少し、
「うーん。そう言われてみると確かに地球の温暖化は、地球の皆が困っていることよね」
「そうでしょう~、それで僕には何ができるか考えたんだ。僕は数学が得意だから、数学の力で地球の温暖化を止めようと思ったんだ~」
翔真の話を聞いて、なるほど翔真らしいシンプルな理由だと思った。萌乃先生がきっかけなのも、数学の力を使おうと考えているのも。とはいえ、それはそれ、これはこれ。めでたく二人きりの、ちょっと気まずかった昼食の時間は終わった。
私は取りあえず、
「じゃあその夢が
「うん。僕、がんばるよ~。萌乃先生のために、地球の皆のために~」
次の日の昼食から私は少しだけ、
●
七月七日には、
何でも中国から伝わった伝説があって、それによると
そうめんを食べ終わると、萌乃先生は
「教室の
私は七夕の
昔々、
しかし結婚生活が楽しすぎて二人は、全然仕事をしなくなりました。そのため皆は、天の神様に文句を言いにくるようになりました。怒った天の神様は、二人を天の川を
でも織姫があまりにも悲しんでいたので天の神様は、『七月七日の夜、晴れたら二人が会うことを
私は、
私はまず、織姫に言いたい。『一目ぼれをして結婚するな!』と。最低でも一年は付き合ってから結婚を考えろと。ビビビッときたのかどうかは知らないが
まあ、いい。そこは百歩、
はっきり言おう。男はバカである。ちょっと
しかし織姫には、そんな技術は無かった。無理もない。天の神様の一人娘なのだから、それこそ
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