第八話
私も
「なるほど……」
「ふーん、なるほど……」
だが、これが良くなかったのかもしれない。
そう語った後、翔真は胸を
私も宗一郎も、このまさしく子供っぽいアイディアを、どう
「えーと、翔真君。先生は、とても面白いアイディアだと思いました。でも授業は、まだ続きます。次は、『平均の利用』を勉強しなければなりません。
だから先生の授業を、聞いてくれるかな?」
翔真は『面白いアイディア』と
すると萌乃先生が、話し始めた。
「えー、『平均』を求めるために工夫をすれば、全ての数を足す必要はありません……」
●
その日の午後は、特別な授業が行われた。萌乃先生は、笑顔で
「それでは今回は、『
いつも通りの
「まず、『性』について説明します。『性』とは、自分の心と体のことです。分かったかな?」
「はーい!」
「それでは三つ、お話をするのでよく聞いてください。
まず一つ目です。もし
「はーい!」
「それでは二つ目です。自分の体を触ったり見たりするのは、知らない人とは
もしかしたら、この
「はーい!」
「では三つ目です。『イヤだなあ』って思うことがあったら、できれば私たち大海の先生に教えてください。そうしたら
「はーい!」
「それでは最後です。自分の心と体は、世界に一つだけの大切な心と体です。だから大切にしてください。そしてできれば他の人の心と体も、自分の心と体と同じように大切にしてあげてください。どうかな? できるかな?」
「はーい!」
●
『性』の授業が終わると、次の授業が始まった。
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