第七話
そうしていると、
「さ、材料はどんどんくるから、どんどん切ってね~」
「う、うん」と私は、ジャガイモ、ニンジン、
取りあえずお昼の十二時までにご飯が
●
人間は、
「翔真! これちょっと大きすぎるから、もうちょっと小さく切って!
宗一郎! お米をジャーにセットしたんなら、こっちを手伝って! 今日は四年生の女の子が一人休んでいるから、皮をむいて!」
二人は少し、不満そうだった。
「はーい……」
「へいへい……」
取りあえず私は、ツッコんだ。
「やる気を出せ! 二人とも! じゃなきゃ今日の昼ごはんはお昼の十二時までに、できないかもしれないんだから!」
すると二人は、ぼやいた。
「そうは言っても、いつもこれくらいの大きさなんだけど……」
「いつもと違うことをするのは、
私は再び、ツッコんだ。野菜を大きく切りすぎると、味がしみ
またも二人は、ぼやいた。
「でも、やっぱりねえ……」
「そうそう。いんじゃね? 少しくらい
私は大きな声で、ツッコんだ。
「いいから、さっさと仕事をしろ! 全く、私がいない時は、どうしていたのかしら?……」
二人は腕組みをして、考える表情になった。
「うーん……」
「どうだったっけ?……」
私はついに、包丁を持ったままキレた。
「口はいいから、さっさと手を動かせー!」
「はいー!」
「はいいー!」
こうして私は、五年生の
その日のおかずは、
「翔真は、ニンジンを切って! 私は肉を切るから。宗一郎はお米をジャーにセットしたら、ゴボウを切って!」
「りょう~か~い! 主任!」
「はいよ、主任!」
●
翔真は算数の時間になると、当然のように
その日は
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