アラカルト19

小林飛翔(Al)

大きくなったら消えていた、とあるマンゴーの木

台湾と東南アジアに異国がある。


南の国々。


マンゴーとライチとスターフルーツ。


とある海の民は、ひたすらのどかに暮らしたかった。

その民の子供たちは、ゆっくりと南国の果実を口にしながら、やんちゃな子供たちを育てていきたかった。


しかし、歴史はその民を世界戦争へと巻き込んでいった。


マンゴーと他の果実たちの木々は、それらを好む小さい子たちがその戦争を終わらせる鍵になるのを、もう何年も見てきている。


その木は燃やされて、永くはもたない。

そんなささいな話なのだ。

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アラカルト19 小林飛翔(Al) @alpacahisho

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