140字小説06 「 抽象画」

抽象絵画の巨匠から画商のところへ白い絵の具で端から端まで塗られたキャンパスが届いた。画商は頼んでおいた新作が届いたと喜んだ。ただの白に見えるが抽象画の巨匠だ。深い意味があるに決まっている。後日、巨匠から画商へ電話がかかってきた。「すまない。間違えて描きかけの作品を送ってしまった」


※この話はうさぴょん名義でtwitterに発表したものと同じものです。また同じ話をnoteにも投稿しています

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