140文字小説04 「壺」

居間の壺の中から声がする。のぞいてみると叔父と大伯母が差し向かいで酒を飲んでいた。叔父は半年前に、大伯母は十五年前に死んだ。叔父も大伯母も本当にいい顔をしている。酒のみは死んでもなおらないんだなぁとしみじみ思った。


 ※この話はうさぴょん名義でtwitterに発表したものと同じものです。また同じ話をnoteにも投稿しています。

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