第3話 悪感

彼女が東武高校に行き2週間、メッセージを送り合ったり電話をしていた。

ちょうど2週間後、突然メッセージが途絶えた。

何気ない日常での会話の中、突然だ。

電話を掛けようとしたがあっちは寮だ。

メッセージを送って数時間後あることに気付いた。既読はついている。渚は僕が送ったメッセージは必ず返信するはずだ。

いや、東武高校はこちらの高校と違い授業が難しく疲れているのだろうか?余計な事をしてはは逆に渚の負担になってしまう。落ち着いた頃に返信がくるはずだ。そう自己暗示し…



一ヶ月経った。



流石におかしいと思い、金曜日の放課後に渚にメッセージを送って身支度を整えすぐに向かった。

(何事も無ければいいが)電車に揺られながら貧乏ゆすりがずっと続いていた。


着いた。ここが東武市か。内陸部にある条時市のような田舎と都会の境目にあるような都市とは違い、壁の上に駅がありそこから海を見渡せられる臨海部にあるThe 都会だ。僕が思ったのは前に歴史の教科書で見たこの国の昔の首都


「東京」の名残が残ってるなと


駅を後にし東武高校に向かっていた。周りを見渡しても高層ビルや高層マンション、外野高校の2倍以上はあると思われる公園。どれもテレビで観たのより新鮮でインパクトが強かった。

10分程度歩くと目的地である東武高校に辿り着いた。東武高校の風貌はというと高校というよりかはどちらかというと何処かのオフィスのような硝子張り(特殊ガラスなので通常の魔法では壊れない)になっていて近未来感溢れている。

寮も入っているのでわが校の敷地の5倍いくかいかないかぐらい広い。

ここに彼女がいるのか…早く会いたい!

僕は校門に向かって走った。


もう少し!

あともう少しで…

「止まってください」

「は?」 思わず声に出してしまった。

校門の横の小部屋から警備員が2人出てきた。

1人は恐らくジムに通ってるなとすぐ分かる筋肉質な男性ともう1人は栄養失調なのか分からないがで心配になるぐらいガリガリの男性である。

筋肉質の人を警備員1、ガリガリの人の方を警備員2にしよう。

警備員1「君の格好から見て、ここの高校の生徒じゃないよね。ここの高校の関係者以外はこの中には入れないことになってるんだよね。」

警備員2「要件でもお有りかな?」

新谷「あ、あの。ここの高校の中に知り合いがいるんです。名字は駿河先っていうんですけど」

警備員1「あぁ、駿河先さんかい?この高校で初めての一年生での生徒会役員の二人のうちひとりだろ?」

驚いた。彼女から一回もそんな話をされていない。だけど

新谷「はい!そうです、その人です。」

僕の中で確かに確信した

彼女だ

警備員1「ん~。…………分かった、君も無駄足で帰るわけいかないだろう。その人を呼んでみるよ」

警備員2「おい!この高校のルール忘れたのか?ここの高校と他校との接触は禁止だったろ!」

警備員1「お前もこの子の目を見ろよ。」

その人は僕の目見て唖然とし、すぐ返事をした

警備員2「…………わ、分かった。俺も協力する。この子を部屋の中に入れておくからお前は駿河先って人を連れてこい」

警備員1「おう」

意外だった。ここの高校の校則は厳粛であって、この人達も僕の我儘に付き合ってしまったら仕事を辞めざる負えないかもしれない。

新谷「ありがとうございます!」

そこまでして動いてくださるとは。

一体自分がどんな目をしていたか気になってしまった


あれから20分弱は経った。ただでさえ広い校舎だ。探すだけでも一苦労だろう。僕はもう一人の警備員の方と僕の詳細や世間話など話していた。「彼女はこの高校で在籍して問題なく生活している。そしてエリートが集うこの学校で初めての1年生の生徒役員になったことで有名人になっている。」と言ってくれた。

まずは一安心。だが…



やっぱり忙しいのか?

生徒役員と厳しい授業で休む暇もないのか?

安心しきっていたが徐々に嫌な予感がしてきた。

「戻ってきたぞ。」

警備員の方が帰ってきた。しかし横には彼女の姿はなく、警備員さんの顔が先程の自信に溢れていた顔ではなく少し険悪そうな顔になっていた。そして数秒経ち、こう言った。

警備員1「君、名前は?」

新谷「新谷創です。」

警備員1「そうか…人違いだと思ったがあの子が言ってた人か」

新谷「な、何があったんですか?」

警備員1「落ち着いて聞いてほしい。」




「彼女は君に会いたくないと言っている」


新谷「・・・え?」







〜プロフィール紹介〜

駿河先 渚 (するがさき なぎさ)

身長 164cm 体重?kg

外見 モデル体型(スレンダー)

髪色 白寄りの紫色 目の色 黒色

性格:天真爛漫、才色兼備

得意な事:家事全般、勉学

趣味:料理、パズルゲーム(新谷の影響)

使用魔法:三級治癒魔法(リメディウム)

本作のヒロイン。新谷とは小学3年生からの付き合いで告白は彼女からしたらしいのだが当の本人は覚えていないらしい。誰とでも隔てなく話ができるので男女共に人気がある。彼女自身新谷と付き合ってることを公表したいと思っているが新谷から言わないように口止めされている。彼氏の新谷とは紆余曲折ありつつも現在まで関係を保ち続けた...はずだった。


※魔法にはその効力によって三階級が存在し、

三級、二級、一級の順番で徐々に効力が強くなっていく。魔法士の中でも三級や二級は9割以上を占めるがその中でも魔法を鍛えつつ、己の才能が開花した者には一級魔法を身につけることが出来る。これは三級、二級と比にならないほどの効力を持つ魔法になる。





^

諸事情のため投稿頻度が不定期投稿になってしまいます。本当に申し訳ございません🙇🙇

まだ始まって3話なのに😭

自分の中では安定して投稿できるのは冬辺りになってしまいます。

それでも見続けてくれる方は是非応援よろしくお願い致します。








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