匙休め05 ムセンでイッキ:『北斗の拳』 

 九月一日の深夜、床に就く前に、とある電子書籍のサイトを眺めていた時に、書き手は、「超人気まんが一気読み!!」という企画において、ある漫画作品が十五巻まで無料で読める事を知ってしまった。

 だが、無料で読めるのは、九月一日と二日の二日間だけで、知った時には既に零時を回っていたので、無料読書可能期間は、残り二十四時間を切っていた。しかし、それでも、この〈無料で一気読み〉企画を享受できる、時間的余裕は十分にあろう。


 アニメ化もされたその漫画は、一九八〇年代の中盤から後半にかけて大ヒットした作品なのだが、コミック版は、全部で二十七巻まで刊行されており、そのうち、約半分の十五巻までが、今回、電子書籍で無料公開されているのだ。


 それにしても、九月に入ったこのタイミングで、何故に、その作品は、二日間限定とはいえ無料公開されたのであろうか?

 この企画を知った時に書き手が思ったのは、この作品が、集英社から発行されている『週刊少年ジャンプ』において連載開始になったのが〈一九八三年の九月十三日〉で、すなわち、もうすぐ連載開始四十周年を迎えるから、周年記念の一つとして、漫画版が無料公開されたのではないか、という事であった。


 かくゆう書き手も、少年時代に、その作品の漫画とアニメに熱狂していたので、四十周年を記念した自主企画として、〈九月十三日〉その日に、漫画の一気読みか、アニメの一気観をしようと企んでいたので、やや、開始日が早まる事になるが、九月二日まで無料公開されている、その作品を読む事にしたのである。


 実は、漫画連載開始四十周年を迎えたその作品が書き手の意識に入ってきたのは、「カレースタンプラリー23」において、カレーを注文すると、訪店の証としてのスタンプに加え、ランダムでその漫画作品に出てくるキャラクターのカードが渡されるというコラボ企画に、書き手が参加中だったからである。


 その作品とは、改めて言うまでもないかもしれないが、『北斗の拳』である。


 ジャンプ・コミックス版の十五巻には、ケンシロウとラオウの最後の闘いのエピソードが収録されているのだが、実は、そのクライマックス・シーンを見届けるためには、有料の十六巻を購入しなければならない。だがそれでも、十五冊も無料で読めるのは破格のサービスだ。

 その十五冊を読む事によって、少年時代に熱狂した物語内容も鮮明に思い出せるであろうし、ますます、カード集めに対する書き手の熱意もさらに昂まってゆく事だろう。

 

〈参考資料〉

〈WEB〉

 「超人気まんが一気読み!! 『北斗の拳』15巻無料」、『ebook japan』、二〇二三年九月二日閲覧。

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