第29匙 短時間でのハシゴカレーの回し方:wata軒(D06)

 地下鉄の〈九段下駅〉の神保町方面の出口、つまり、東西線の西船橋行や、半蔵門線、都営線にアクセスできる改札がある方の出口を上がってすぐ、靖国神社を背にして、靖国通りの左側に接している細道に面している店が、西神田エリアの第四夜目の目的の店、「wata軒」である。


 この店は、立ち飲みバーなのだが、夜のみならず、昼のランチ・タイム、十二時から十五時の間も営業し、この時間帯にも、ココナッツカレーを提供しているのだが、〈夜にお酒と一緒にカレーを〉というテーマで、バー・居酒屋巡りをしている書き手は、敢えて、ディナー・タイムに、この店を訪れたのであった。

 ちなみに、ランチ・タイムに食事に訪れた場合には、食事代だけでよいのだが、バー・タイムには、四〇〇円のチャージ料とドリンクの注文が必須という事を、ここに忘れずに指摘しておこう。


 実を言うと、この九段下のバーを訪れる直前に、書き手は、夕食として、既に一皿のカレーを食べていた。

 この日の計画では、夕食に訪れたカレー店から徒歩圏内の「wata軒」を訪れる予定にしていたのだが、一軒目から半時間も間を置かずの〈二軒目カレー場〉だったので、書き手が、自分のお腹の調子に不安を抱くのも、至極、当然であろう。

 だが幸いな事に、バー・タイムの「wata軒」では、おつまみとしてのカレーが用意されており、そもそも量が少ない〈おつまみカレー〉は、まさに、書き手のお腹に優しい物だったのである。


 さて、この日の、「おつまみちょこっとカレー」は、グリーンカレーのみが提供可能との事だったのだが、書き手は、そのタイグリーンに、「レモンサワー」を合わせる事にした。

 

 おつまみカレーをレモンサワーでちびちびやりながら、短時間でのスタンプの個数稼ぎ目的で〈ハシゴカレー〉をするつもりならば、ミニなカレーがメニューにある店を軸にするのは当然として、さらに、お腹に負担をかけずに、スタンプラリーを巡るには、組み合わせで行く店の選択も重要だな、とお腹を擦りながら書き手は思うのであった。


 量少な目のおつまみカレーとはいえども、やはり、お腹には少し重かったのである。


〈訪問データ〉

 wata軒:九段下エリア

 D06

 八月九日・水・二十時十五分

 おつまみちょこっとカレー 〈グリーンカレー〉(八〇〇)レモンサワー(六〇〇)チャージ料(四〇〇):一八〇〇円(クレカ)

 北斗の〈券〉:No.08 リン&バット


〈参考資料〉 

 「wata軒」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2023』、四十四ページ。

〈WEB〉

 『wata軒』、二〇二三年九月二十二日閲覧。

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