壱ノ四 昭和末開業伝

第13匙 昭和五十四年、地上十二階の展望かれ:KKRホテル東京(D02)

 竹橋駅の「KKRホテル東京」は昭和五十四年に開業した国家公務員共済組合連合会東京共済会館で、その十二階に在る「リラ」は、ディナー・タイムにはテイク・アウトも可能なのだが、ランチ・タイムの十一時半から十四時(十三時半LO)までの間は、カレー専門店として営業している。だから、店内で食事をしたかった書き手は、この日、開店凸をしたのであった。


 実は、「KKRホテル東京」では、以前からカレーを提供していたそうなのだが、「スタンプラリー23」が始まる約一週間前の二〇二三年の七月二十四日から「カレーステーションリラ」がグランド・オープンしたのである。このように、カレー専門店がオープンした故なのか、「KKRホテル東京」のカレー・ステーションもスタンプラリーに参加する事になったのである。


 さて、店内で食事をする場合、入口で会計を済ました後は、セルフ・サービスになっているのだ。


 ホテルのサイトによると、お代わりは禁止されているのだが、皿に盛る事ができれば、小盛りでも大盛りでも好きなだけ盛る事ができるらしい。

 カレーに関しては、「ホテルオリジナルブラックビーフカレー」と今週のカレー、それともう一種類、夏休み企画としてのお子様用の甘口のカレーといった、全部で三種類のカレーが用意されているのだが、一種類のカレーだけを盛り付けても構わないし、無論、二種類以上のあいがけカレーにするのも、来店者の自由なのだ。


 書き手が来店した八月九日における「今週のカレー」は「和風牛すじカレー」だったので、書き手は、週代わりの「和風牛すじカレー」と、定番の「ブラックビーフカレー」のあいがけにしてみた。ちなみに、「ブラックビーフ」の〈ビーフ〉は別容器になっている。


 ところで、セルフ・サービスだと、ついつい盛り過ぎてしまう事はよくある事だと思うのだが、書き手もその御多分に漏れず、もちろん、盛り過ぎてしまったのであった。

 そしてさらに、自分で盛ると、どうしてもキレイに盛り付けられないのだ。思うに、何気なくお店で出されるお皿は、やはりプロの身技なのである。


 下手なりの盛り付けを終え、山盛りのカレー皿を持って席に着いた書き手は、十二階の窓から、眼下に見える首都高を眺めながら、カレーを口に運ぶのであった。


〈訪問データ〉

 KKRホテル東京:竹橋エリア

 D02

 八月九日・水・十一時半

 ブラックビーフカレー:一一〇〇円(クレカ)

 『北斗の拳』カード:No.22「Z」


〈参考資料〉 

 「KKRホテル東京」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2023』、五十九ページ。

〈WEB〉

 『レストラン | KKRホテル東京【公式】』、二〇二三年八月二十一日閲覧。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る