持病を抱えたお金持ちの老婆と、それに仕えるロボットを描いた短編です。 老婆の願い、というよりクレームを淡々と、というより雑にこなすロボットは、どうにも解決法が斜め上を行ってしまうのが微笑ましいところ。 一貫してユーモラスな雰囲気で話が進みつつも、その裏には老婆の背負う寂しさが確実に描かれている、奥行きのある作品です。 心臓を患う老婆の要望に応えるためにロボットが取った手段とは……。 是非ご一読してお確かめ下さい。