第66話 地獄の死闘 総力戦
焔獣術に囲い尽くされる仲間たち。とそこへBROSメイが、
「知ってるか? 炎ってのはなァ、爆発で消せるんだって事を! 」
〈
BROSメイによる100連続爆裂魔術が放たれると、それはまるでスターマイン花火の如く一気に大炸裂!
仲間を襲い捲くる焔獣術の炎群さえも瞬時に爆裂霧散。
[ ▼挿絵 ]
https://kakuyomu.jp/users/kei-star/news/16818093077784073114
「グッジョブ、メイ! でもまだまだ来るぞ、気を抜くな! うっヤバっ、毒攻撃だ!」
毒霧〈ポイズンミスト〉がいつの間にか逃げ場がない程広域に立ち込め
『俺が飛ばす!』
と風魔法・超竜巻〈トルネード〉で霧散させる。
だが何故か更に苦しみ出す仲間達。敵の窒息空気〈チョークエア〉で酸素の無い空気に変えられていた。
息も整わぬ間のコンビネーションダメージで全員意識が朦朧となる。
そこへ水の四天星が水魔法〈水中花〉!
[ ▼挿絵 ]
https://kakuyomu.jp/users/kei-star/news/16818093077784078069
第二層の底面に
《この酸素で2~3分はもつ》
とテレパスで伝え、そうしながら敵には
〈
僅かでも回復時間を稼ぐ。
即座に円陣を組んだ魔人達は超高速円運動を開始、シツコク
しかもダメージに憔悴しきるルナ達へ、トドメの必殺攻撃。
夢魔法〈不可避の狂夢〉
―――が既に送り込まれていたのだ。
同士討ちの幻夢…………
目付きが変わり始める仲間達。
あわやの所で精神攻防を得意とするルカがそれに気付く。即座に〈サイキック合気〉で迎え撃つ。
―――私だって今やサイキックは相当!
気配察知と精神攻防こそ大得意だ!
そう、合気こそ相手の気力を捉える武と精神の極致技。脳内イメージ化で合気術に置き換える私ならではの手法!
……神童と言われた私が、精神技でその辺の魔法なんかに負けるはず無いっ!――
〈狂夢〉の発信元を即座に特定し相手の脳内で念の闘いとなる。
ルカは送り込まれる殺し合いの念を実体の攻撃イメ―ジに置き換え、敢えて自分の脳内に呼び込み捲き込んで逆利用。
[ ▼挿絵 ]
https://kakuyomu.jp/users/kei-star/news/16818093077784081942
ズシャアッッッッ――――! 『ナンダトォ!』
手練の敵術師の必殺技の筈が逆に自殺に追い込まれる。 気づくとその鎌状の武器で自らの首を跳ねる始末。
こうまで逆手に取られたのは初めてらしく、激しく驚く敵の守護魔導士達。
『ぐぬぬ……』
《ルカ! サンキュー!》
……敵のこんなにも多様な攻撃をなんとか味方達が凌いでくれてる。
スゴイ……やっぱ敵も味方もトップ
でもボクは分かってしまった……どうして異世界でみんな魔法やら超常能力を獲得したがるか……
フィジカルなんてただ暴れ回ってただけ、悔しいけどこのランク相手じゃ誰も守れない……
《フッ、みんな流石にやるなぁ、助かるゎ。じゃ、そろそろアタシも行くよ!》
雷檻〈サンダージェイル〉……
[ ▼挿絵 ]
https://kakuyomu.jp/users/kei-star/news/16818093077784085705
気が付けば既にエマの放つ雷の檻が広く散っていた魔人達全員を大きく囲い、やがて数家屋程度の範囲に狭めていく。実はエマは特殊な魔術の為に力を貯めて秘術を形成していたのだ。
《この特製の檻、コイツの中じゃ魔界異空間へは逃げられんからな。せいぜい楽しみな!》
異空間へと逃げ込む魔術をも阻止するそれは正に逃げられぬ雷の
すかさず魔導師の何体かが大型雷獣に
その矢先、BROSメイによるそれ等をすっぽりと覆う巨大球=ドームシールドが現れ、その大きさを縮めていく。
サンダージェイルと囲い替わった途端、レイメイの必殺技が発動。
〈爆発三昧!!〉
[ ▼挿絵 ]
https://kakuyomu.jp/users/kei-star/news/16818093077784089677
猛烈な爆発の連続で地獄と化すドーム内。
バリアを張って耐え続ける魔導師達。ドームの周りには未だサンダージェイルが
となれば最早そこは放電天国。いつの間にかサンダージェイルを解いたエマがドーム球に立ち、魔剣を巨大化させ力を溜める。
[ ▼挿絵 ]
https://kakuyomu.jp/users/kei-star/news/16818093077784093668
そして剣先をドーム内へ突き立てたエマ。
その美貌も今は魔女の如く冷笑。そしてその中へ更に追撃。
〈重雷撃・百連発!!〉
ビビビビビビビビシャアアァァァァァァァ――――――――ンンンン……
それをタップリ浴びて気絶するとバリアが次々消えて正に爆発三昧をマトモに味わって、全魔人が塵と化し、更に跡形もなく蒸発してゆく。
《スッゲ~ッ! 流石エマさん! レイメイさん!》
[ ▼挿絵 ]
https://kakuyomu.jp/users/kei-star/news/16818093077784097972
思わず脳内歓声を上げるルナ。全員安堵と喜びの表情となる。
《――――来るぞっっっ!》
しかしそこへ激しく鋭いテレパス警告が全員の脳内に刺さった。
ファスターの予知とテレパスだ。今すぐガードせよ! と急き立てる。
!!!!!……
そこへ忽然とアンドロジャナス戦士現る。
[ ▼挿絵 ]
https://kakuyomu.jp/users/kei-star/news/16818093078013409045
『セイカちゃんを奪ったアイツだっ! 瞬間剣撃が来るっっっ!』
と思うや否や、僅か一瞬でその場を守る全員に瞬間移動する剣撃の猛襲。
《ぐっ……》
[ ▼挿絵 ]
https://kakuyomu.jp/users/kei-star/news/16818093078013419112
四天星の風、火、水の魔法バリアと胴体が破断。
血しぶきをあげ、腰下が遥か宙へ吹っ飛んで行く。
土のブ厚い岩壁ガードさえ大半が砕け散っていた。
一瞬で凍りつく空気。
それでもファスターの発したアラ―トと事前対策指針のお陰で一呼吸だけ身構えることが出来、全員が頭部だけは守り、全滅を免れる。
ルナはルカの予知と連れテレポートで守られ、BROSはその強力な核シールドでバリア。
エマだけは〈雷神〉により攻撃対象から外れ、飛ばされた三人の腰下を
モノさえあればいずれも魔法師頂点の四天星は治癒も最大級。即、自己修復する。
その間エマは雷神を
―――エマさんサスガいつの間に!
……でもやはりジャナスは強い! 今のボク等では勝てない……
《私の予知から離れないで!》
とルカからのテレパスを受け取るルナ。
しかし衝撃は続く。
ジャナス戦士の目からピシュシュンッ、と円錐に放たれたレーザーの二閃。
円陣の維持隊と装置に直撃し装置維持部隊十五名が焼斬、真っ二つに斜め切り。
予知に優れた5名のみギリギリ難を逃れた。
装置はそれを想定してあり、鏡面に加工され反射により破壊を回避。
だが姿勢制御は狂い始める。
呆気に取られるルナ達をよそ目にアブレーションから急遽テレポーテーションで戻ったファスター達。
《ソフィー、装置維持を!》
そしてソフィーをジャナスから守りながらファスターは、
《皆、代われ! こいつはスーパーサイ! 全員殺られる!》
歯ぎしりするような苦悶の表情のファスター。
[ ▼挿絵 ]
https://kakuyomu.jp/users/kei-star/news/16818093078013425452
《私と代わるしかない! だからみんなっ!……
……みんながスーパーラヴァを何とかするんだ!》
「げっ!」
『えええっっ!!』
< continue to next time >
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遂に現れてしまったアンドロジャナス戦士。
それだけでまるで逆転してしまう戦局。
圧倒的に厳しいこの状況。それでも応援しても良いと思う方は、♡、☆、フォローをいただけると嬉しいです。
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