第47話 新たな武器

ミナは、カイが集めてきた鉱石から、剣を完成させていた。


剣を手に取った瞬間、ミナは歓喜に震えた。


「できた!」


ミナは大きな喜びの声を上げた。


剣の重みと冷たさが手に伝わり、ミナの心は満たされていた。

さっそく、ミナは試し切りを行うことにした。


レッドはミナの様子を見守っていた。


カイは、まずは木から試してみようといった。

カイが用意した木は、しっかりと束ねられてミナの前に置かれた。

ミナは剣に魔力を込め、気合いを入れた。


「ハッ!」

木に切りかかる瞬間、剣の刃が木を貫き、見事に両断された。


木の表面には美しい断面が現れていた。ミナは満足げに微笑んだ。


ミナは剣の刃先を確認した。

異常は見受けられない。


ミナは自信を持って言った。

「この程度なら大丈夫そうね。」


次にカイが用意したのは、直径10cmの鉄の棒だった。

ミナはその鉄の棒を見つめた。

その瞬間、ミナの心は高まっていた。


ミナは剣を手にしっかりと握り、構える。


ミナは剣に魔力を込め、鉄の棒に振り下ろす。

鉄の棒はミナの一撃で見事に両断された。


ミナは剣の刃先を確認し、少し欠けていることに気付いた。

ミナは素早く刃先を修正した。


「少し欠けていたけれど、すぐに修正できたわ。

 カイ、次よ。」


とミナはカイに向かって言った。

ミナの声には自信が溢れていた。


カイは少し考えた後、次に用意したのは直径30cmの鉄の棒だった。

ミナは剣に魔力を込め、気合いを入れて鉄の棒に切りかかった。


「ハッ!」

その一撃は見事に鉄の棒を両断し、勢いよく破片が飛び散った。


ミナは剣の刃先を確認すると、欠けていた。


ミナは苦笑いしながら言った。

「また欠けちゃったわね。

 今の所、これがこの剣の限界かもしれない。」



ミナは剣を使ってみた感想を口にした。

ミナはこの戦い方は、思った以上に魔力を使う必要があると感じたのだ。


「魔力をかなり使うわね。

 この剣を扱うためには、魔力をうまく使う訓練も必要そうだわ。」

とミナは考え込んで言った。


ミナは剣の性能について考え、自身の戦闘スタイルをイメージしていた。


「これは強力な剣だけど、長時間の戦いには向いていないわね。

 一撃必殺の一撃を繰り出すためには、魔力を集中的に注ぐ必要がある。」

と言いながら、ミナは剣を眺めた。


「この剣は、『斬鉄剣』よ!」

とミナは自信を込めて命名した。


カイとレッドはミナの言葉に頷きながら、斬鉄剣を見つめた。


「斬鉄剣、良い名前だ。」

とレッドは言いながら微笑んだ。





次にミナは、カイから頼まれていた武器をカイに見せた。


金属でありながら、それほど重さを感じさせない、スリムであって繊細に加工されて作り出されたものだ。


「カイの書いた設計図通りに作ったわ。」


カイは喜びの表情を浮かべ、感謝の言葉を口にする。

「ミナ、ありがとう。」


カイはその金属製のボウガンを手に取り、矢を装填する。

30mほど先の木の樹幹を目掛けて、狙いを定める。


カイの視線は一点に集中している。引き金を引き、矢は一瞬にして放たれた。


見事に命中した矢は木を貫き、その衝撃音が森の静けさを打ち破る。

しかし、カイの表情には物足りなさが残っている。


「ミナ、この当たりの重心を少し右へずらしてくれないか。」


ミナはカイの要望に応えるべく、ボウガンの微妙な調整を行う。

その微調整は何十回と繰り返されたのであった。


その試行錯誤の微調整が実を結んだ。

カイは自信に満ちた表情で200メートル先の的を狙い定める。

風の音を耳にしながら、カイは矢を引き金から解放する。


瞬間、矢は空を切り、目標に向かって急速に進んでいく。


見事に命中し音が響き渡る。カイは満足げに微笑みながら言った。

「よし、調整はこれでいい!」


その後、ミナは新しい矢をカイに手渡す。


形状や重心は同じだが、ただ一つ違うのはその材質だった。

その矢は非常に重かった。


カイはその矢を受け取り、ボウガンに装填する。

カイは集中し、200メートル以上先にある大きな岩を目指して矢を放つ。


その瞬間、矢は空中を貫き、岩に猛スピードで突き刺さる。

見事に着弾し、岩は粉々に砕け散った。


破片が飛び散り、轟音とともに凄まじい一撃を示した。


「ミナ、素晴らしいできだ!この武器があれば遠くからも戦える!」



レッドは、それを見ていて、冷静さを保ちつつも、驚いていた。

「これはすごい物を作り上げたな・・・。

 もう、その辺の冒険者じゃ、この二人には勝てんだろうな・・・。」

と。

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