第7話 魔物の登場

森深く、ミナとカイは異様な音を探り当てた。

その音は、「キーキー」という高い鳴き声で、静寂に満ちた森の中で魅惑的みわくてきに響き渡っていた。


二人は息をのみ、慎重に足元を見つめながらその音源へと進んで行った。

やがて、その音の出処にたどり着くと、そこには信じがたい光景が広がっていた。


目の前には予想だにしなかった姿があった。

それはリスとウサギの特徴を組み合わせたような、小さくて奇妙な生物の群れだった。


「何あれ、超かわいい! リスウサぴょん!」


その小さな体とかわいらしい顔立ちに、二人は瞬間的に心を奪われた。

その小生物は、瞳をきらきらとかがやかせ、ふさふさとした尾を元気よく揺らしながら、二人をじっと見つめていた。


だが、そのかわいらしい外見に隠された、敵対的な意志を二人はすぐに感じ取った。

小動物の瞳は警戒心満載で二人を見つめ、その動きはひっきりなしに周囲を警戒していた。


そして、その目にはまぎれもない敵意がきざまれていた。

ミナとカイは互いに視線を交わした。


その時、小動物たちは突然、鋭利な爪と牙を光らせながら一斉に突進してきた。

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