第5話 新たな世界

ミナとカイは手を繋ぎ、お互い見つめ合った。

二人の目には、決意の輝きが宿っていた。

言葉は必要なく、二人は黙って頷き合った。

その後、歩幅を合わせ、迷いなく鏡の中へ身を投げ込んだ。


すると、柔らかな光が二人を包み込み、周りの景色が一気に変わった。

新しい世界が広がり、二人は言葉を失った。

目の前に広がるのは、息を飲むほど美しい風景だった。

未知の世界がミナとカイの心を引き寄せた。


「これは・・・。」

カイが小さな声でつぶやいた。


目の前に広がるのは、生命力に満ちた緑の森、静かな草原、そして遠くにそびえ立つ壮大な城。

それは、二人が知っていた日常とは全く違う、見知らぬ世界だった。


「これって、まるでアニメの世界みたいだね!」

ミナは興奮しながら言った。

剣の技が役立つかもしれないと期待に胸を膨らませ、小さな拳を握りしめた。


「信じられない・・・。」

カイの口から漏れる。

カイの目も驚きと興奮で、自身の感情に浸りきっていた。

これまで経験したことのない感覚で、すべてが新鮮だった。


「でも・・・これは現実だ。

 理解しようとすればするほど混乱する。

 まずは、この状況を理解することから始めよう。」

カイは自分に言い聞かせるように言った。


それでも、未知の世界への興奮と驚きが二人を前に進ませた。

探求するため、そして新しい世界を理解するために。


「さあ、カイ。冒険の始まりだよ!それとも、ミステリーの始まりかな?」

ミナは笑顔で言って、カイの手を引っ張った。


カイはミナの笑顔に応えて、一言返した。

「たぶん、両方だよ、ミナ。」


ミナは笑顔で、カイの手を引っ張る。

カイはミナの笑顔に応えて、一言返した。

「そうだね、ミナ。心の準備はできてるか?」


「もちろん!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る