第4話 異世界へ

「ミナ、これって一体何なんだろう?」

カイの声には微かな震えが混じっていた。


カイは不思議な風景が映し出される鏡を見つめていた。


ミナは、カイが話す前からすでに何かを深く考えているようだった。

ミナの目は一瞬、倉庫内をざっと見回し、次にカイに戻る。


カイには、ミナが何を考えているのかを読み取ることができなかった。


「ミナ、待てよ!」

とカイが叫んだが、ミナは一歩前に出て鏡に手を伸ばしていた。


ミナはカイの声に反応して足を止めたが、まだ鏡から目を離していなかった。


「何をしようとしてるの?」

とカイが尋ねる。


ミナはカイを見つめ、自信に満ちた表情を浮かべた。

「何が起こるかよく見てみないとわからないでしょ?怖いの?」


カイはその言葉に少し困惑した表情を浮かべた。

カイは物事を解決するためには、まず深く考え、それから行動するタイプだった。

しかし、いくら考えてもこの状況は理解できなかった。


一方、ミナは直感と行動力で物事を進めるタイプだった。

「うーん、怖いけど、ミナが行くなら僕も一緒に行くよ。」


とカイは決意した顔で頷いた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る