第3話  リーダーと呼ばれた女性の過去

「初めまして、ゆっくりしていってね」

と、茶菓子とココアを出してくるユズハと呼ばれた女性

「、ア、有難ウゴザイマス、(、あ、有難うございます)」

(やっばい、、普通の女の人と話すのなんか数年ぶりでどう話せばいいのかわからない,、!‼!)

「、、ww

そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。君をないがしろにした理由の女性ではないからね。君はノア・マリシ―ユだよね、?」

「ア、ハイ。ソウデス(あ、はい。そうです)」

「、、、君の、本当の名前は、?」

「ッ、!?ナゼ、ソレヲ、?(っ、!?なぜ、それを、?)」

「ごめんなさいね、あなたと私は遠い血縁なの

、、、その共通点は、無口頭魔術家系。私たちの本来の能力は、海子守

海戦が多いこの時代、無口頭魔術家系に多く生まれる海子守は最大脅威になりえない、ということで大体が取り潰しか暗殺、前線への登用でいなくなっていったと思われていた」

ぺらぺらと喋る目の前の女性

喋っている内容は実際にこの世界であったことだ

私の本当の名前はイチカ・ノーリアズ

本来の能力も、さっきこの人が言っていた海小守

つまり、私の能力はLitel my worldではない

海を思うままに操ることができる、海小守みこもりという能力だ

勿論、自分の能力の事は物心つく頃に『義母』から教えられていた

「、、、、ね、?貴方でしょう?本家の血筋は」

「、、ウルサイ、黙レ(うるさい、黙れ)」

「黙らないわ、ここまで話してしまったんだもの、それに、そんな共通点がなければ〈あなたは未だあの地獄にいた〉」

「、、、ソレデモ俺ハ、本名ヲ捨テタンダ

イチカ・ノーリアズハコノヨニハイナイ」

「、、、、、私の過去、聞いてくれるかしら。」

「、、、、、?ハイ、」

「私の本当の名前は『アイリ・メイファス』元メイファス帝国の王位継承者よ」

〇●〇

数十年前、メイファス帝国という国があった

私は、そこの国の第一王女として王位継承権を持っていたの

メイファスは近隣諸国と違って女性でも王位継承権を持つことができたからね

ただ、メイファス帝国は私のお父様の代で治安がだいぶ悪化した

理由としては貴族達を重要視した政策をとりすぎていることが理由の一つ

それを止めるために私はずっと奔走していたの

でもそれも叶わなかった

なぜなら、貴方たち革命軍の扇動で王室は崩壊した

豪華絢爛な王宮は燃え落ちて、私たち王族は幽閉か斬首でギロチン台行きになった

私は、、、仲の良かった執事の男の子に逃がしてもらえて何とか生きている

本当は、貴方たちが憎くて仕方なかった、、、なんてこともない

実は、私はあの人たちの事が嫌いだったから、本音を言ったら滅ぼしてくれてありがとうと思っていた

それでも、メイファスを戻したい

伯父様が作り上げた私の大好きなメイファスに戻したかった

だから、私は宝石の原石を集めた

王に捨てられた人や元奴隷、家系が原因でいじめられる原石を

〇●〇

「残りの原石はシトリン、貴方だけよ『イチカ・ノーリアズ』

その名を捨てて私たちと、新しい国を作らない?」



と、手を伸ばしてきた、彼女の手を




私は







握り











               「私で、いいんだったら」







               「勿論、むしろこっちからお願いするよ」






この出会いは





平和へと向かうか



地獄へと向かうか



真偽は定かではない

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無能の魅せる枝珊瑚と黒百合の物語 銀狼 @Hatune2512

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