第2話  拉致 それは人生を変える出会い

「おいお前、なんでこんなところまで潜ってきてるんや、、?」

城から離れた森を歩いていると急にパーカーを着た男に声をかけられる

「ン、?散歩(ん、?散歩)」

一応いつ攻撃されてもいいように手元に魔法を用意しておく

「散歩、かぁ、、、手元の奴発動しねぇからな。結界あるし」

「、、、、オ前、何者ダ、?(お前、何者だ、?)」

魔力を感知するのには相手よりも魔力が上でなければ感知することはできないはずだ

それなのに、魔力の集まっている場所を感知している

「俺はレディアだ。ボスに言われてお前の事を迎えに来た、、、ってことで、俺についてこい~」

ひょうひょうとした口調の青年についていくことになったノア

しばらく森を歩いていくと、目の前を歩いていたレディアが立ち止まる

「Ανοιξε-」

何もない空間へ向かって暗号のような物を呟く彼

何もなかった空間に突然、土壁が現れる

「ん~?連れてきたんや、こっちおいで」

「わかっとるってw」

出てきたのは年若い女の人

首筋には斜めに鎖の紋様が

「、、、、?あぁ、君がマリシ―ユ家の長女か。

私はユズハ・レイディア。君の事を連れてきてほしいとお願いした張本人だよ」

詳しくは下降りて話そうか、とつぶやいて消えていく彼女、ことユズハ

彼女が言った通り、下へと降りる

どうやら魔法で作ったアジトのようで、ところどころ魔法紋が残っている

「さ、ここが俺等のアジトや。ここにはいないやつ含め6名ほど居る

リーダーはユズハさんや。

俺はまぁ、ユズハさんの命令に従って動いている、まぁ部下的なやつやな

お前も一応自己紹介してくれねぇか?」

「、、ノア・マリシーユ、元オレジア国幹部。無能扱イサレテ追イ出サレタ(、、、ノア・マリシ―ユ、元オレジア国幹部。無能扱いされて追い出された)」

と、調べられているならば意味がないと思い素直に自己紹介をする

「あぁ、知っている。俺はレディアだ。今はユズハさんのもとで動いている。

元々は暗殺者だったんだが国王に捨てられてな、拾ってもらったんや」

そんな自分を拉致した人の過去を聞きながらアジトの奥のほうへ向かう

「ついた、ここがユズハさんの部屋や。挨拶しに行くけど、2つ注意な

ユズハさんの能力の事は聞かんといてや、ユズハさんは俺らに能力の事を教えたがらんねん。多分制約やらなんやらなんやろうけど、俺等もそれで納得しとるしな。

あと、ユズハさんの出自は絶対に聞くな、何があっても」

と、そんなことを注意してくるレディアという目の前の人物

まぁ、地雷なのだろう

人の地雷を踏んだ人がどうなるのかは5年間永遠と理解し続けてきたので、注意されたならば踏むことはないだろう

「、、?心得タ(、、?心得た)」

いまいち理由がよくわかっていないが

「じゃあ俺はリビング戻ってるな」

「ン、(ん、)」



そうして、私は、心から信頼できる仲間との出会いを果たすこととなったのだった

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