第122話 魔法少女
ただでさえ難敵なリオが、ノーパンになろうとしている。
まるでボスモンスターが第二形態に変身するのを眺めているような気分だ。
このままじゃ、やられる。
こうしている間にも、リオの下着はずり下ろされていく。今や、足首にかろうじて引っかかっているだけの状態だ。
なんとしても止めなきゃいけないってのに、体が思うように動いてくれない。
アルコールが本格的に効き始めたのだろう。頭の働きも鈍ってきている。
諦めるしか、ないんだろうか。
俺はリオのうねる細腰でリズムカルに淫行をかまされ、社会的に破滅するしかないんだろうか。
そうなったら当分は真っ当に仕事なんてできないだろうから、バイトを始めたリオに養われたりするのかもしれない。
ひたすら家でゴロゴロして過ごし、疲れて帰宅したリオを体で慰めるだけの毎日……。
あれっ、悪くねえなそれ?
……違う。
そうじゃない。
なに流されそうになってんだ。
俺は三十過ぎの大人なんだぞ。
おっさんなんだぞ!
この年代の男に求められるものとは、一体なんだ?
風格。良識。経済力。包容力。父性。
――父性。
そうだ。
たとえ血の繋がりがなかろうと、大人は子供を見守り、健全に育てる義務がある。
青少年は国の宝。地域の共同体で、保護すべき存在。
伝統的な日本の子育てってのは、そういうものだ。
小学校低学年の頃、給食のほうれん草を残そうとして担任に怒鳴られたことがある。
「丹精込めて野菜を育ててくれた農家の方々に、申し訳ないとは思わないのか!?」と。
当時はおっかねえオッサンだなとぶーたれたもんだが、今にして思えばとてもありがたいことだったのだ。
あのまま放置された方が、俺にとって良くない結果になっていたに違いないのだから。
一時憎まれ役になろうとも――その子の十年後、二十年後を見据えた言動をするのが大人の責務。
じんわりと。紙に水がにじむように、熱い義務感が脳に染み渡っていくのを感じた。
確かに、今の俺は酔っている。
酒によって判断力を失い、普段押し殺している部分が引きずり出されているのかもしれない。
だがそれによって出てきた本性は、決して邪なものではかった。なんとかしてリオに不埒な行為を止めさせなければという、切実な倫理観だった。
そうとも。
俺は普段、心の底からJKといやらしいことをしたいと考えているわけではない。
俺の真なる願いは、「マイホームパパになりたい」だ。
他の同年代の男達のように、幸せな家庭を築きたかった。尊敬されるような親父になりたかった。
これが俺の願望だから――
――俺は酔っても、エロオヤジにはならない。
それどころか性欲はどんどん後退していき、代わりにリオにガツンと言っていやりたい気分になっていた。
ほとんど酒を飲まないので自覚がなかったのだが、どうやら俺は酔うと「説教オヤジ」になるタイプらしい。
父さん、母さん、ありがとう。俺を本質的に道徳的な人間として生んでくれて、本当にありがとう。
そうとなれば、やることは一つ。
俺はふらつく足取りで立ち上がると、リオを見下ろした。
酔い潰れているせいで視界が相当ぼやけているが、目の前の女子高生がふしだらな真似をしているのはわかる。
自身の脱ぎ捨てたショーツを両手の指に引っかけ、あやとりのように広げているのだ。
裏返したクロッチ部分を、俺に見せつけるのが狙いらしい。
「……やめろ」
リオの濡れた瞳を見つめながら言う。
「今すぐ、それを穿き直すんだ」
「なんで?」
ポカンとするリオに、毅然とした態度で続ける。
「ショーツの内側は他人に見せびらかすものじゃない。それは股間をガードするためのものだ。早く正しい使い方をしてやれ」
「……あたしの下着なんだし、どう使おうが自由っしょ」
「丹精込めてショーツを育ててくれた農家の方々に、申し訳ないとは思わないのか!?」
「パンツ農家なんてあるの?」
減らず口を叩くなァ! と声を張り上げる。
酔っぱらいのお説教だけあって支離滅裂なのだが、それでも勢いだけはある。
リオは目を白黒させ、後ずさりし始めた。
突然態度の変わった俺に、驚いているのだろう。
「意味わかんない。さっきまでいい雰囲気だったのに、なんでいきなり切れるかな」
「未成年が脱ぎ捨てたショーツで誘惑してきたら、怒鳴り声の一つも出る」
「どういうこと? あたしの体じゃ興奮しないってわけ?」
むしろ大興奮させられたが、それだけに歯を食いしばって抵抗する。
「俺は大人で、お前は十八歳未満。わかるだろ?」
「別にいいじゃん。あたしはどっかに訴えたりするつもりないし」
「それでも駄目だ。許されないんだ。お前はまだ心も体もできあがってないんだから、大人になるまで性交渉は我慢しろ」
「……この体の、どこができあがってないって?」
リオは膝立ちの体勢になり、スカートをたくし上げようとする。
ショーツを抜いだ状態でそんな真似をしたら、条例違反どころではない。
俺は瞬時に腕を伸ばし、リオの手を押さえつける。
「嫁入り前の身でそんなことをするな」
「……嘘……!? 女子高生のノーパンたくし上げに興味を持たない男の人が、この世に存在するの……!?」
「残念ながら効かない人種もいるんだ。なんたって俺は、勇者だからな」
火炎魔法を食らったあとに無傷の姿を見せつけ、魔法防御の高さを誇った時のような台詞を吐いてみる。
なんだか熾烈な攻防戦を繰り広げているが、やっていることはスカートの中身を巡っての争いである。
酷く低次元の駆け引きだが、本人達にとっては真剣なのだ。
「子供の下半身を見せられたって、不憫な気持ちになるだけだ。今日はもう諦めろ」
「……意味わかんない」
「だったらわかるまで言ってやる」
深く息を吸い、吐く。
それから告げる。
「まず迷惑だ。お前の年齢を考えろ。法律も俺の中の良識も許さない」
「……別に……法律とか関係ないし……」
「これ以上こういうのが続くようなら、俺はお前と二度と会わないからな」
「……は? じゃあどうすればいいの?」
「どう?」
「中元さん、どんどん有名になってくじゃん。いっつも他の女の子と仲良くしてるじゃん。あたしだって頑張らないと、絶対こっち向いてくれないじゃん」
「……そうは言ってもな」
「……あたし第一印象悪かった自覚あるもん。挽回しないと、振り向かせるなんて無理じゃん……」
どうすりゃいいんだよ、はこっちの台詞だ。
エルザによく似た顔で、何もかも俺に好かれたいがためと主張する少女。
とても無下には扱えない。けれどもう、ふしだらな真似はして欲しくはない。
どうすればいいのだろう?
リオと俺とで、妥協点を探し出さねばならない。
「……とりあえず、成人するまで待てよ。恋愛がどうのこうのはそのあと考えればいいだろ。それまでは単に歳の離れた友人としてだな」
「……何言ってんの? ……そんなの遅すぎなんだけど……?」
「遅いとか早いとかの問題じゃないだろ」
「そういう問題だし……もうクラスの子の半分くらいは経験済みなんだよ。あたしだってさっさと済ませたいもん」
「……いい加減にしろよ。初体験を済ませたいだの。そんな下らない見栄のために、自分の倍の歳のオヤジに誘いをかけてるのか」
「ちが……そうじゃなくて、それもあるんだけど、普通に中元さんのこと好きだし……」
「黙れ」
頭の芯が、燃え上がる。
同情と義憤と悲しみが複雑に入り混じった、深い怒りが思考を曖昧にする。
視野が狭まっていくのすら感じる。
俺は地面に腰を降ろし、あぐらをかいた。
「ここに腹這いになれ」
「え?」
「ここに腹這いになれって言ってるんだよ」
「ここ」とは、俺の膝の上である。
「お前がこれに興味を持ってるのは知ってるんだ。望み通りたっぷり仕置きしてやる。その曲がったギャル根性、叩き直してやろうじゃないか」
「……え? ……え?」
「お尻ペンペンだよ! わかるだろ!?」
「わかります!」
リオはシュバッと伏せて、俺の膝に腹を乗せた。
そのまま尻を高く突き上げ、見事なまでの受け入れ体制に入っている。
さあ、遠慮は要らない。
今からここに、渾身のペンペンをしかけてやる。
かといって普通に叩いたら臀部を破壊しかねないので、リオの尻に強化付与をかけておく。
「お前はいつもいつも……頭の中はスケベなことしか無いのか? 他にもっと高校生らしいことがあるだろ? 微分積分でも考えてろよな」
「……女子高生にお尻ペンペンしようとする、中元さんの方こそスケベオヤジなんじゃないの……」
「父親に向かってその口の利き方はなんだ!」
パァン!
とケツをはたく。
「あひい!」
リオが声を上げるや否や、【パーティーメンバー、斎藤理緒の好感度が9999上昇しました】とテキストメッセージが視界に浮かんだ。
「……な、中元さんあたしの父親じゃないじゃん……? 何言ってんの……?」
「今だけ俺はお前の親父なんだよ。こういうのが好きなんだろうが」
もう一発、軽めのをくれてやる。
「はうっ! あ、あうう……す、好きです、大好きです……っ!」
「いいな? 親父の俺が言うんだ。今すぐショーツを穿きなさい。あとドスケベ自撮りを送ってくるのもやめろ」
「……や、やだ……絶対やめないもん……」
「こんなに言ってもわからないのか!? そんな娘に育てた覚えはないぞ!?」
スパァン! と手首のスナップを効かせてはたく。
「ああっ! 凄いのきたぁ! ……あ、あたし中元さんに育てられた時期、一秒たりともないし……赤の他人だし……!」
「他人だろうがなんだろうが、近所のお子さんは全員我が子なんだよ! 古き良き共同体、子育ては皆で行うもの! 昭和の常識だろうが! 平成生まれのお前には通じないのか!?」
パアン!
「あああああぁぁーっ! わかんないれしゅ、昭和の常識なんて全然わかんないれしゅう! で、でも昭和は好きです! 昭和の雷親父が大好きです! ちゃぶ台返しとかしてくれそうな感じがたまらないです! それでも心の片隅では常に娘を想ってる感じに、苦いオラオラとほのかに甘いデレを感じてきゅんきゅんします! ビターなのがいいんです! 平成の甘っちょろいパパなんて、カロリーオーバーで食べられません!」
「そうかそうか。お前は昭和の雷親父が好きなのか。じゃあまさか、好きなアニメキャラはあれか? 海産物の名前がついた、国民的一家の家長の」
「は、はい……あの頭頂部に残った一本毛を見てると、抱かれてもいいかなってなります」
「あれを性の対象として見る女子高生が、どこにいる!」
スパァン。
スパァン。
ニ連撃である。
「ここに! ここにいますう! ファザコンのド変態でごめんなさいいいい!」
「やっと正直になってきたな? ええ? 言ってみろ、なんでお前はエロ自撮りを送ることに執着してるんだ? 単に俺の気を引きたいだけじゃないだろ? 何かあるだろ、ほら言ってみろよ」
「……き、気持ちいいからです……」
「ほう?」
「な、中元お父さんにえっちな目で見られてると思ったら、気分がいいからです」
「……ほーお。要するに、お前は俺を社会的に殺しかねない代物を、単に自分が気持ちいいから送りつけてたんだな」
「えへへ……駄目ですかね……」
「駄目に決まってるだろうが!」
スパパパパパン! と高速の連撃を加える。
そして叩くたびに、好感度が上がる。
スパァン。
スパァン。
スパァン。
【斎藤理緒の好感度が9999上昇しました】
【斎藤理緒の好感度が9999上昇しました】
【斎藤理緒の好感度が9999上昇しました】
こんな感じに。
この世の地獄である。
「まさかお前がいつも、俺と会う時に制服のボタンをがっぱりと開けてるのはその露出癖が原因だったりするのか? 谷間まで見えてて、こっちとしては気不味いんだが?」
「……あ、あれはただの見栄だもん。胸元開けてスカート短くしないと、周りに舐められるし。中元さんだって学ランの第一ボタンくらい外してたでしょ? それと同じだし」
「つまりお前は、あくまでスクールカーストを意識して、制服を着崩してるというんだな?」
「そ、そうだし」
「だったらクラスメイトの見ていない場所なら、胸元を開ける必要はないよな? どうして俺と二人で会う時でも肌を出してるんだ?」
「……それは……」
「それは?」
「……な、中元お父さんと会う時に、胸や太ももをチラチラ見せつけてれば、ムラムラして手をつけてくれるかなって思ってるからです……」
「バカモン!」
「ああっ! その怒鳴り方しゅきぃ!」
紛うことなき父の心で、リオの尻をぶつ。
「お前、自分が何歳なのかわかってるのか!? えっちが許される年齢じゃないだろう!?」
「じゅ、十六だけど……!? 本人と保護者が許可すれば結婚だってできるんだけど!?」
「リオはまだ、四歳だろ!? そんなことも忘れたのか!?」
今日最大の一撃を、尻肉にくれてやる。
インパクトの瞬間、びくんとリオの上半身が跳ねる。
「は、はいぃ! あたしはまだ四歳ですう!」
「言え! お前の身分はなんだ!?」
「幼稚園児です! 年中さんです! さくら組のさいとうりおです!」
「よーしよし。やっといい子になってきたな。お父さんは嬉しいぞ」
百六十五センチ七等身の四歳児を、穏やかに撫でてやる。場所は頭である。
リオはとろんとした目で身を任せ、頬を赤く染めている。
「はあん……っ。パパの手でなでなでされるの、好き……」
「四歳ならいかがわしい自撮りを送るのはアウトだ。それくらいわかるよな?」
「わかる……パパの言うこと、リオわかる……」
「ショーツも穿かないと、大事なところがスースーするよな?」
「……穿く……穿きます……」
「偉いぞ。俺は聞き分けのいい子は大好きだ」
鞭のあとは飴。基本的なテクニックである。
「俺も鬼じゃない。いい子になったリオにはご褒美をあげよう」
「……えっちしてくれるの?」
お前はどこのアンジェリカだよ、と尻をはたく。
「あうぅ! ごめんなしゃい、ごめんなしゃいぃ! リオのこと嫌いにならないでええええ!」
「ならない。今のはお前を思ってこその体罰だ。理解したか?」
「……ふ。うう。……はい……」
リオは俺の左手の親指に吸い付き、ちうちうと音を立てている。
完全に心が園児のそれになっている。いや園児よりも幼い。
乳児だ。
「俺の言うご褒美ってのはな、折衷案だ」
「……せっちゅう……?」
「お前は俺に、恥ずかしい写真を見せて気持ちよくなりたい。俺はエロいのを送られるのは困る。これじゃ平行線だろ? だから互いに納得のいく、妥協ポイントを見つけた」
「ほ、ほんと? リオ、これからもパパに自撮り送っていいの?」
「ああ、いいぞ」
つややかな髪に右手の指を絡めながら、言い聞かせる。
「ただし条件付きだ。今度からは猥褻自撮りではなく、塗り絵を持った自撮りを寄こせ」
「……塗り絵……?」
「そのへんのスーパーの文房具コーナーにいくらでも売ってるだろ。日曜朝にやってる、女児向けアニメのやつだ」
「……プ○キュア?」
「そうだ。あれの塗り絵ノートを一生懸命ぬりぬりして、完成したら胸の前に抱えて撮影しろ。採点してやるからドンドン送りつけてこい」
「はあ!? あたし高校生だよ!? それがそんな、小学校に上がる頃には卒業する遊びなんてできるわけないじゃん! へ、変態!」
「お前を思って提案してるんだろうが! えっちい写真を撮るよりよほど恥ずかしいだろう!? お前のその、羞恥責めが大好きな性癖を満足させてやりつつ、無害化も達成した名案だろうが! おまけに大好きな幼児返りも出来る! 何が不満なんだ!? 言え!」
ひねりを加えて、尻をペンペンする。
「ああっ! あふうっ! だ、だってあたし小中の頃からずっと、学校の中じゃ上位グループだったんだよ!? 友達もギャルっぽい子か可愛い子ばっかだもん! そんなあたしが小さい女の子向けの塗り絵ノートを買うとか、やれるわけないじゃん!」
「だからこそだろ!? そういうのが好きなんだろうが! 毎日鞄の中に入れて、学校にも持っていけよ!」
「変態! 変態! 変態!」
「パパの言うことが聞けないのか!? お前は四歳なんだぞ!」
「う……ううう……」
「そんなんじゃ将来パパのお嫁さんになれないぞ!?」
「やりますううううううう! 今日からいっぱいぬりぬりしますうううううう!」
【斎藤理緒の性的興奮が100%に到達しました】
【合意なしで性交渉しても、途中で合意ありになる数値です。実行に移しますか?】
【実行した場合、一定の確率で子供を作ることが出来ます】
【産まれた子供は両親のステータス傾向と一部のスキルを引き継ぎ、装備、アイテムの共有も可能となります】
【また子供に対してはクラスの譲渡も可能となります】
「喜んでくれたようで俺も嬉しいぞ。……ところでリオ、忘れ物を渡してくれるな?」
「……はいぃ……渡しますぅ……パパに返しますぅ……」
リオはポケットの中に手を突っ込むと、小さなコイン状のものを取り出した。
「……ああ、喫茶店でカナから貰ったやつか」
そういえばこのコインをズボンにしまったままリオの家に上がりこんで、ゴブリンやフィリアと戦闘したのだった。
激しく動き回ったし、何かの拍子に落としたのかもしれない。
「いつ見つけたんだ?」
「……都庁舎にバケモノが出た時に、洗濯機の中で光ってた……それで気付いたんだけど……」
「なんだと?」
ドラゴンの出現とこのコインに、何か関連性があるのだろうか?
杉谷さんに報告してみるべきか否か。思考を巡らせながらリオの髪を弄んでいると、少女は膝の上で気持ちよさそうに寝息を立て始めた。
なんだか憑き物が取れたかのように穏やかな顔をしている。
そんなにお尻ペンペンがよかったのだろうか。
……余計に好感度を稼いだのではないか?
まあいい。スマートこの上ない手段で目的を達成したのは確かだ。
俺はそっと膝からリオを下ろすと、足音を殺して斉藤家を後にした。
それから数十分後。
杉谷さんと会うべく駅前に向かっていると、スマホの通知音が鳴った。
リオである。
『言う通りにしてみたから』
短いメッセージと共に送られてきた、自撮り画像。
どうやらさっそく、新しい形式で撮影したらしい。
画面の中のリオに着衣の乱れは一切なく、セクシャルな要素は一つもない。
そして、両手には塗り絵ノートを持ち、中身をこちらに見せるようにして掲げている。
ノートに描かれているのは、丁寧に塗られた魔法少女のイラストだ。
ピンクや水色を中心とした、爽やかな色使いである。
「うむ」
このリオならば健全だ。健全の中の健全だ。
羞恥と屈辱で頬を真っ赤に染めてるし、顎に涙が伝い落ちてたりもするけど、それでもエロ自撮りよりは遥かにマシだと思う。
マシ……マシだよな?
……前より特殊になったのか……? これはこれでいかがわしいのか……?
でも肌露出はゼロだしな。条例に引っかかる要素はないはずである。
俺もあの時は大分頭がトんでたのでよく言動を覚えていないが、全部上手くいったはずなのである。
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