第3話
"死にたい"
僕がそう思うようになったのは
いつからだろう。
きっと すごく遠い昔だったと思う
きっと、昔ふと見えた棺桶で眠る人に対して
"美しい"という感情を抱いたからなのだろう。
その日から、僕の中では 死=美しい なのだろう。
そんなことを考えながら、電車に乗ろうとホームで待つ。
その瞬間、ふわっ と身体が浮いたのだ。
全てがゆっくりに見えた。
ホームには、黒い服を着た男の人がこちらに両手を伸ばしている。
僕を突き落としたのだ。
そして 僕の体は電車に当たり身体が浮いている。
あー ようやく死ねる…
来世はもっと上手くやろう…
なんて思っていたら、身体に激痛が走った。
そして 僕は意識をここで失った…
目が覚めた時、真っ白な天井が視界にまず入った…
どうやら 死ねなかった模様だ…
あー また死ねなかった…
霞みゆく意識の中で僕は思う…
ならば…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます