第2話

湿気と暑さと気だるさで生きる気力をそがれる夏…

今日も一段と暑い。


暑いとやる気は無い…


「あー 死にたい」

これが僕の口ぐせ。


また僕は生きてる心地を探して歩く…

そして扉を開ける…

「いらっしゃいませ お好きなフレーバーの席をどうぞ」


言われるがまま席を選び、そこに座る

そして煙を吸い込む

''苦しい"

確かに苦しいのだ。そして甘い。

でもこれは僕の求めているものでは無い。


店を後にして、人気のない裏路地に入り、

左手首の包帯を外す…

そして冷たい刃であとをつける…

「あー これだ…」

血の気の引くような感覚

頭が真っ白になる感覚

裏腹に、流れ出る鮮血

これが僕の欲しがってた感覚。


そしてまた僕は、手首に包帯を巻き直し、

何事も無かったかのように街へ向かう。


"死にたいな…"

なんて思いながら、

死に場所を探して街を歩く。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る