第12話 展開が早いのなんの!
「お待たせしましたー」
そう言われテーブルに置かれたのは先程頼んだアヒージョと酒、ツマミである。
「さ、熱いうちに食べましょ!」
そうイリアに言われ食べ始めた。
ブラックスネークのアヒージョは肉が淡白で鶏肉に近い感じがあり、ハーブや香草で下味をつけたのか、雑味のない味だ。
そんな味がエールの苦味にあっており、エールを流し込んだ後、アヒージョを食べるとエールの苦味がほのかに和らぎ美味しく食べられる。
「美味いな!」
「えぇ、美味しいですねアルさん!」
「でしょ、ここ私のイチオシなのよ。」
そう話ながら食べていると、
「アルさん、はいあーん。」
急にエリーがフォークをこちらに向けアーンをしてきた。
「ん、こっちも美味いな!」
そう食べ感想を述べると、イリアも対抗してか、こちらにフォークを向けアーンをしてきた。
「ほら、アルこっちも食べな。」
「おう、ありがとな。」
と2人から食べさせてもらいさっきまでとは違いエリーもイリアもいがみ合うことなく飯を食べた。
〜〜〜
暫くすとイリアもエリーも酔い始めたのか、
「あのね、こっちが先にアルと知り合ったのにどことも知らない女が出てきてさ。」
「先に知り合ったとか関係ないです!」
など最初とは打って変わってまた俺を挟んで喧嘩をしている。
触らぬ神に祟りなし、俺はそう思い2人の話を聞き流しながら飯を食い進めた。
エリーが頼んだランスフィッシュのアヒージョは、川坂特有の泥臭がなく胡椒とニンニクだけのシンプルな味付けで美味しい。
などそんなことを考えていた。
「アルお酒が進んでないわよ!ほらもっと飲みな!」
「そうですよアルさん!ほら飲んでください!」
突然2人にそう言われ酒を注がれた。
流石に注がれたのだから飲むしかないので、なのん酒だか分からないのを一気に飲んだ。
「なんか、体が熱い。」
そう言った瞬間俺の意識は途絶えた。
最後に見たの2人がニコニコと意味深気に笑っていたのである。
フォロー、レビューなどしてくれる嬉しいィィ。
〜紹介〜
ブラックスネーク
草むらなどに生息する魔物。
大きさは約2m
微小ながら麻痺毒を持っており敵を麻痺にして締め付けて敵を殺す。
革は防具や装飾品にも使われる。
ランスフィッシュ
川や湖に生息する魔物。
大きさは役20cm
先端に槍のような突起物をつけており、素早く泳ぎそれを敵に刺し、敵から身を守る。
先端の突起物は加工すると水属性が着いた槍の穂になる。
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